ブランドコンセプトは「旅人のコンパスとなる服」。挑戦を続ける現代人たちにとっての“コンパス”の役割を担うものづくりを目指す。製作においても、デザイナー自身が旅先で出会った素材や文化から着想し、さまざまな産地の職人のもとへ旅をしてものづくりを行っている。
デザイナーの山岡は2002年生まれ、岐阜県出身。16歳でアートピースの鯉のぼりブランドを立ち上げた。文化服装学院に進学し、在学中にコレクションブランドでのインターンを経験。在学中に手掛けた鯉のぼりのアートピースは、「GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD」を受賞し、2024年には東京都が主催するファッションアワード「Next Fashion Designer of Tokyo」の特別選抜賞を受賞した。
デビューコレクションのテーマは「The Start of a Voyage」。「恥じらい」を花言葉に持つ牡丹の花をキーモチーフに採用し、刺繍やニット、タックボタンなどのディテールに落とし込むことで、旅の始まりに感じる高揚感と不安の交錯を表現した。