
営業職や接客業の人は、いつも「お客様」に気を遣わなくてはならず大変だ。そうした緊張感からか、ときには相手によって接し方に差をつけてしまい、大失敗する事もあるようだ。
年収1300万円の50代男性(企画・マーケティング・経営・管理職/製造業)は、「仕事用の車を買いに」あるディーラーを訪れた際、客扱いされず不快な思いをしたという。
普段乗りの車は「レクサスのSUVで800万円くらい」だった。言わずと知れたトヨタの高級車ブランドだ。しかし仕事で使うには小回りなど何かと不便を感じていたため、国産車のディーラーへ試乗しようと来店したそう。そこは他社メーカーだったため、
「お店の前にレクサスを停めるのも気が引けたので、駐車場の隅へ駐車」
と気を遣った。ところが、それがアダとなってしまったようだ。(文:篠原みつき)
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「僕の上から下まで眺めるように見て、明らかに面倒くさそうな顔をしました」
隅に駐車したためか、男性がレクサスに乗って来たことに、店舗の営業マンは気付かなかった。
「お店の中に入っても声掛けもなし。服装は仕事帰りだったので作業着(汚くはない)。 そこそこお客さんもいたので『忙しいのかな?』と思い、しばらくパンフレットを眺めていました」
入店したのに、席に案内するなどの応対もなく放置されたのだ。その後、見積りが欲しくなった男性は近くにいた営業マンに「見積もりが欲しい」と声を掛けた。すると
「僕の上から下まで眺めるように見て、明らかに面倒くさそうな顔をしました。一応席には案内されたが、すぐにどこかに行こうとするので、再度見積もりをお願いすると、『価格表が載っているので、そちらを見て下さい』と。『いやいや、オプションも付けるから』と言うと、『オプションも価格が載っているので、足してください』と」
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明らかにまともな客扱いをされておらず、「早く帰れ」とでも言いたげな対応だ。これには男性もイラッとした。
「さすがに頭にきたので、カタログも持たずお店を後に。その営業マンは若干笑っていました」
追い出すことができてほっとした笑みだったのだろうか。男性は、「僕の隣に軽トラが停まっていたので、その車だと思ったみたいです」と推察するが、軽トラの客なら軽くあしらっていい訳でもないだろう。
「営業マンとしては失格だなと思いました」
この後、男性が軽トラではなく「レクサスに乗り込んだ」ところを、営業マンはようやく確認したらしい。
「駐車場から道に出ようとしたら、慌てて出てきて見送りをしてきて『ありがとうございました!』と頭を下げてました。見た目で判断したんだと思うけど、そんなに高級車のディーラーでもないのに、営業マンとしては失格だなと思いました」
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こう失望を語る男性。なんと、「たまたまエリアマネージャーと知り合いだった」そうで……
「そのこと(店名と営業マンの名前を)伝えたら、教育し直します!と返事が来ました。後日、本人が謝りたいと(連絡が)来ましたが、丁重に断りました。あの半笑いの顔を見たくなかったので」
その営業マンも猛省したことだろう。
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