
※写真はイメージです
◆“点滅信号”は明確な導入条件がない!?
夜間や交通量の少ない交差点では、赤や黄色に点滅する信号に出くわすことがあるかもしれませんが、この場所では、各地で出会い頭の衝突事故が発生しています。今回は、点滅信号の意味とルールについて学びます。
点滅する信号には2つのタイプがあります。1つは「一灯点滅式信号機」です。一灯点滅式信号機は、道が狭く信号機が設置できない交差点などに設置されています。四方に1個ずつライトがあり、主道路は黄色、従道路は赤が点滅しています。
もう1つは、通常の信号機が時間帯などで点滅信号に変わる「三灯点滅式信号機」です。夜間交通量が少ない場所では、午後10時頃から早朝5時頃まで黄色や赤色の点滅信号に切り替えているところがあります。
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なお、信号を守る意志がある歩行者であっても、平均12秒以上車が来ない場合、信号を無視して横断を開始する割合が増える傾向が見受けられます。そうすると、信号無視による交通事故被害の増加が懸念され、終日“守られない信号機”となってしまうおそれがあるため、夜間に12秒以上車両が来ない場所の信号は、点滅式に移行する可能性が高いといえます。
◆“点滅信号”の意味は?
道路交通法施行令では、黄色の点滅信号は「歩行者および車両などは、他の交通に注意して進行することができること」を意味し、赤の点滅信号は「車両等は、停止位置において一時停止しなければならない」と定められています。
自転車は車両なので、赤の点滅信号では車と同様に一時停止する必要があります。一方、歩行者は赤の点滅信号でも他の交通に注意して進行することができます。周囲の状況に気を付けて横断しましょう。
点滅信号の交差点でよくある事故として、黄色点滅信号側の車が、減速が不十分のまま交差点に進入して対向車両と衝突するケースや、自転車が赤の点滅信号でも一時停止をしないで交差点に進入し、車と出会い頭に衝突した事故など“出会い頭の事故”が多い傾向が見られます。
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さらに、藤田さんは「交差点では、自分が黄色の点滅信号でも“自分に優先権がある”と過信せず、安全が確認できるスピードまで速度を落として、左右の見通しが悪ければ一時停止をするぐらい慎重に通過しましょう」と呼びかけます。特に、歩行者や自転車は赤の点滅信号でも一時停止をせず、そのまま交差点に入ってくることがあります。
点滅信号があるのは交通量が少ない場所です。そのような交差点を通る際は、車が減速せずに交差点に入る可能性を考慮するなど、細心の注意を払ってください。
<番組概要>
番組名:JA共済 presents なるほど!交通安全
放送日時:毎週金曜 7:20〜7:27
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/koutsu/
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