米テスラが20日に動画中継した「全社会議」で発言するマスク最高経営責任者(CEO) 【ニューヨーク時事】米電気自動車(EV)大手テスラのマスク最高経営責任者(CEO)は20日、従業員らに保有する同社株を手放さないよう訴えた。マスク氏への反発を背景としたEVの販売急減や、車両などを標的とした放火の増加を受け、テスラの株価は昨年12月に付けた史上最高値から5割安に沈んでいる。
テスラは20日、マスク氏が従業員とみられる聴衆の前で、会社の実績や今後の計画について説明する「全社会議」の様子を動画中継した。米メディアによると、開催は突然決まり、投資家にアピールする狙いもあったとみられる。
マスク氏は、テスラ車は自動運転の実現を通じて従来車よりもはるかに「有用になる」と強調。「株式市場にいるような過去にとらわれた人々には想像することが難しい」が、会社は将来大きく成長するとの見通しを示し、「保有株を持ち続けよう」と呼び掛けた。