ワークマンが、女性向けのインナーウェアを強化する。5月中旬に発売する新商品が、ワコールと共同開発した「きれいを叶えるハーフトップブラ」(1900円)だ。
【画像】ワークマンの「1900円」女性向け下着、「きれいめ」意識した「1500円」の透かし編みポロシャツなど(計9枚)
同社は、主に女性をターゲットの念頭に置いた「#ワークマン女子」店舗を「Workman Colors」に順次改名し、ブランドの軌道修正を図っている。看板から「女子」を外した後も、女性客の需要は引き続き取り込むというが、どのような戦略なのか。
●インナー商品、さらに拡大へ
「きれいを叶えるハーフトップブラ」は薄く伸縮性のある素材や、バスト脇の流れをサポートする作りのパッドが特徴だ。カラーは黒・グレー・ベージュの3色を展開する。
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ワコールの担当者によれば、コロナ禍の影響で「ノンワイヤーブラ市場」は継続的に拡大しているという。「おうちで過ごす時間が増えたことで、『着心地の良さ』を重視する人が増えた。デザイン面では、装飾性の高いものより、着回ししやすいものやシンプル・ヘルシーなものが好まれている」(ワコールの担当者)
一方で、「外出の機会が増え、もう少しホールド力がある商品が欲しいという方も増えた」との理由から、脇をすっきりと見せるつくりも重視。価格設定は1000円台に抑え、「低価格×高造形(着用時のシルエットを重視した造形)」を強みに掲げることで、他社との差別化を図る。
2023年の女性向けインナーウェア市場規模(小売金額ベース)は5525億円で、男性向け(2280億円)の倍以上に上る。ワークマンはこれまでにも、インナーカテゴリーの強化を進めており、2024年2月に投入した夏向けのPB商品「『シン・呼吸』するインナーシリーズ」は、計画比の3倍で推移する好調ぶりだった(同年6月時点)。
これを受け、ワークマンは秋冬向けに「シン・ホッとするインナー」を投入。いずれもレディースの人気商品として浸透しつつあるという。これらの商品に加え、知名度の高いワコールとコラボすることで、「ワークマンでインナーを買う」選択肢の提案を強化する。
●普段着のラインアップは?
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カジュアルウェア商品では、機能性と低価格を重視しつつ、「きれいめ」を意識したラインアップを増やす方針だ。
ワークマンの担当者は「『Colors』限定商品は、ファッションに目覚める中学生くらいの年代でも、買いやすいデザインを目指して企画した。実際に『#ワークマン女子』では、お母さんと高校生くらいの娘さんが親子で買い物する様子もみられた。中高生からシルバー層まで、幅広い層に購入して頂ければ」と説明する。
“普段着”カテゴリーに本格的に乗り出したワークマン。「Colors」出店強化の勢いに乗って、「ユニクロ」「しまむら」などに匹敵する一大勢力となるか。
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