
中国の李強首相が国際会議で講演し、国内外の企業のトップらに対し、中国へ積極投資するよう呼びかけました。
中国国営の新華社通信によりますと、李強首相は23日、アップルのティム・クックCEOら世界の大手企業のトップらを招いた国際会議「中国発展ハイレベルフォーラム」の開幕式で講演を行いました。
この中で李強首相は、中国で「DeepSeek」などの革新的な新興企業が何社も登場している例を挙げて、「中国経済にとって持続的で力強い発展の原動力になる」と強調。
「5%前後」とした今年の経済成長率目標について「より積極的な経済政策を実施し、必要に応じて新たな追加政策を導入する」と述べるなど、低迷する中国経済の回復に力を入れていることをアピールしました。
また、アメリカのトランプ政権を念頭に、「各国が市場を開放し、共に繁栄することがこれまで以上に必要となる」と指摘しました。
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保護主義に抵抗するよう呼びかけるとともに、「外国企業が中国市場に深く参入できるよう支援する」と述べ、海外からの投資を歓迎する姿勢を強調しています。
去年の中国に対する外国企業からの直接投資額は45億ドルで、前の年に比べて89%減少し、33年ぶりの低水準となるなど外国企業の「中国離れ」が鮮明となっています。
アメリカとの貿易摩擦が激しさを増す中、中国政府としては海外からの投資を呼び込むことで低迷する経済を活性化させたい狙いがあります。