【ONE】野杁正明、タワンチャイにKO勝利！　暫定王者のベルトを獲得「最高です！」

■『ONE 172：武尊 VS ロッタン』23日・さいたまスーパーアリーナ
第12試合・フェザー級キックボクシング暫定世界王者決定戦
◯ 野杁正明
3ラウンド　KO

【試合後インタビュー】野杁正明、タワンチャイにKO勝利！　暫定王者のベルトを獲得「最高です！」

X タワンチャイ


　“怪物”野杁正明、『ONE』3戦目でフェザー級暫定タイトルをかけて競合のタワンチャイと対戦し、2ラウンドで2度のダウンを奪いTKO勝利。見事にベルトを獲得した。

　K-1で2階級制覇した野杁は昨年6月にONEに参戦し、初戦はランキング3位のシッティチャイ・シッソンピーノンに判定負けで黒星デビュー。12月にもメンヤンに判定負けして連敗となったが、今年1月にシャーキル・タクレティの足を強烈なキックで破壊してTKO勝利。3ヶ月で3試合目となる連戦で、王座獲得のチャンスをつかんだ。

　大歓声とともに試合開始のゴングが鳴らされ、序盤はタワンチャイが長いリーチを生かしたミドルキックなどを放つと、野杁もローキックで応戦。強烈な打撃音が響くたびに、会場にどよめきが起こる。タワンチャイに蹴られても、必ず野杁も打ち返す一進一退の展開が続く。第2ラウンドの残り1分で野杁の強烈なパンチがタワンチャイの顔面をとらえたが、逆にタワンチャイがラッシュをかけるなど、まさに世界最高クラスの攻防が繰り広げられた。

　第3ラウンド、ミドルキックに加えて前蹴りや膝蹴りなど攻撃のバリエーションを増やしたタワンチャイに対して野杁が前に出て顔面にパンチをヒットさせると、最初のダウンを奪う。ここは立ち上がったタワンチャイだがダメージは大きく、再開後に野杁がラッシュをかけたところで2度目のダウンを喫し、レフェリーが試合を止めた。

　試合後のマイクで野杁は「最高です！」と叫び、これまで支えてくれたジムのパートナーや家族への感謝を語った。そして、ONEチャトリCEOから特別ボーナス5万ドル（747万円）が贈られることを聞かされると、「家族と旅行に行きたいです」と父の顔を見せた。

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