
日常の気になる疑問を解決!旅館でもらえるお茶やお菓子は、なぜ提供されるようになったの?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。
知って楽しい!おもしろ雑学
Q.旅館でもらえるお茶やお菓子。なぜ、提供されるようになったの?
A.おもてなしの理由以外にも客の健康リスクを回避する意味合いが。(一般社団法人日本温泉協会 荒井英世さん)
温泉旅館の宿泊にセットでついてくる無料のお茶やお菓子。チェックイン時にもらうこともあれば、各部屋に用意されていることもあり、その食材も場所によってさまざま。
日本特有の、おもてなし文化によるものだと思いがちだが「地域の戦略や、健康面の気遣いによるものです」と、日本温泉協会の荒井英世さん。
|
|
「“無事にお部屋にお着きになったら、まずはお茶とお菓子でひと息ついて”という心配りが由来で、お着き菓子と呼ばれています。定番は抹茶やお饅頭、地元名産の和菓子。“気に入ったら売店で買って帰ってください”という販売促進を担うのも、理由の一つです」(荒井さん、以下同)
もう一つ、飲食物が用意されているのには意味がある。
「カロリー摂取と水分補給にあります。40度前後の入浴は100キロカロリー消費するといわれています。宿に着いたころには、観光などで身体を動かしているので、カロリーが消費され、血糖値が下がっている場合が多い。
そのため、旅館到着後すぐの入浴は、貧血や立ちくらみを起こしやすいんです。防止策として“糖分を含んだお菓子で、カロリー補給をしてから入浴してください”という狙いがあります」
お茶は、脱水症状を防ぎ、安全な入浴の手助けに。
|
|
「緑茶は湯あたりを防止するビタミンCを含んでいるため、入浴前の水分補給も心がけてください。また、お風呂上がりにビールを飲む人は要注意。アルコールには利尿作用があり、十分な水分補給は望めません。入浴後にも気を配って、満喫してください」