
葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」がピアノの屋根の内側に描かれたベーゼンドルファー グランドピアノ「The Great Wave off Kanagawa(神奈川沖浪裏)」(ヤマハ・浜松市)が、日本国際博覧会・オーストリアパビリオンに出展される。全世界16台の限定モデルで、4月1日(火)に4940万円(希望小売価格)で発売される予定。
江戸時代に活躍した浮世絵師、葛飾北斎の「富嶽三十六景」の中でも最高傑作と呼ばれる「神奈川沖浪裏」。作品の色彩テーマを継承し、ピアノの側板の内側と椅子のクッションにはプルシアンブルーをあしらっている。ピアノのフレームと譜面台に施された北斎の署名は赤色で、日本文化における赤色の持つ特別な意味が反映されている。
オーストリアの熟練した職人の手作業により、時間をかけて丁寧に作り込まれた。すべてのチューニングピンに1本ずつ独立して弦を張る「総1本張り」の手法で音程の安定性を高めているほか、低音部の弦に手巻きの巻き線を採用。響板を含め楽器全体の80%以上に高品質なスプルース材を使用することで楽器全体が振動して共鳴し、「ウィンナートーン」と呼ばれるあたたかさときらびやかさを併せ持った音色が生み出される。
自動演奏機能も搭載され、ベーゼンドルファーアーティストやラフマニノフ、ルービンシュタインといったピアニスト本人による演奏データなど、1000曲以上のコンテンツを楽しめる。
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