
2025年大阪・関西万博を機に多彩なプレイヤーとの共創により、新たなモノを万博で実現するプログラム「Co Design Challenge」(CDC)。万博という機会を活用して物品やサービスを新たに開発することを通じて、現在の社会課題の解決や万博が目指す未来社会の実現を進めている。このプログラムに採択された1つが、食品保存・冷凍・包装機器の総合メーカー・折兼(名古屋市)などが開発した、未利用木竹材を活用した「森林・地域を元気にするごみ箱」。4月13日(日)に開幕する万博会場のフューチャーライフヴィレッジ内に設置される。
「森林・地域を元気にするごみ箱」は、徳島県産の杉やヒノキで作った木粉を樹脂と合わせて成形し、本来廃棄される資源を有効活用。全くの異業種で、本来つながることのない企業5社である、折兼と、エイト日本技術開発(東京)、JTB(東京)、テラモト(大阪市)、那賀ウッド(徳島県那賀町)、パナソニックプロダクションエンジニアリング(大阪府門真市)が、CDCをきっかけに一丸となって新しい物を作り出した。
また、徳島県阿南市では、木粉工場の見学や杉製のパドルボードを使ったボート漕ぎ体験など、自然を遊びつくす「森林まるごと体験ツアー」も企画している。春・夏・秋の季節ごとに異なるフィールドで学ぶ体験ツアーを準備。春は、竹林の管理・たけのこ生産・森林資源を生かしたモノづくりを通じて先進的な取り組みを行う阿波たけのこ農園・那賀ウッドでフィールド体験が楽しめる企画を、夏には那賀ウッド工場見学&木頭杉ボードでのSUP体験、秋には自然共生サイトにも選ばれた橋本山林でのフィールド体験を準備している。これらの企画を通して、若者が林業の魅力に目を向けるきっかけや「木と生きる町」として、地域が守ってきた価値ある資源に世界が目を向けるきっかけにしてもらうことを目指している。
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