
日本ならではの通学かばん、ランドセル。約100年前に製造されたものを展示する特別企画「じぃじとぼくのランドセル展」が、3月28日(金)から池田屋(静岡市)の東京銀座店を皮切りにスタートする。7年ぶりの無料開催。東京は30日(日)までで、その後は全国の池田屋各店舗を巡回する。
このランドセルは、2010年に飛騨高山にある造り酒屋の蔵で発見された。推定で約100年前に製造されたと考えられ、実際に使われていたそのランドセルは、発見後すぐに池田屋が譲り受けて修繕を施し、当時をひもとく重要な資料として保管されてきた。高さ25.5、横幅20.5、マチ幅10cmで重さは580グラム。現代のランドセルに比べると半分ほどの大きさだが、学習院型と呼ばれるランドセルの形は今と同じ。サイズや機能、ベルトなどのパーツは時代や教育事情により大きく変化しているが、オーソドックスな箱型の形は今のランドセルにもしっかりと受け継がれている。
展示されるランドセルが製造された当時は、教科書や学用品を風呂敷に包んで通学するのが一般的で、ランドセルはごく一部にしか普及していない特別なものだったという。
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