日経賞に出走予定のアーバンシック(撮影:山中博喜) 有馬記念は初めての年長馬相手のGIだったことを考えれば酌量の余地があるアーバンシックを狙う。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■3/29(土) 日経賞(4歳上・GII・中山芝2500m)
随所に気性の若さを露呈しながら初陣を飾り、その後連勝、そして重賞で好戦と素質だけで皐月賞も上位に食い込んだアーバンシック(牡4、美浦・武井亮厩舎)。昨夏の放牧を境に心身ともに成長してセントライト記念から菊花賞を制覇と、地力強化も目覚ましい。前走の有馬記念も直線で渋太く脚を伸ばしてコンマ5秒差の6着。強豪古馬を相手に健闘した。その暮れ以来のレースだが丹念な乗り込みで態勢は整っており、目標は先でも負けられない。鞍上はC.ルメール騎手。
一昨年の菊花賞で見せ場十分の4着と善戦したリビアングラス(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)。その菊花賞以降が不振続きだったが今年に入って1着、2着と復調気配。器用に立ち回って渋太さを生かす競馬が真骨頂。先週の追い切りは好時計で動き、好調をアピール。重賞惜敗の鬱憤を晴らすか。鞍上は松山弘平騎手。
その他、重賞連勝と勢いのあるシュヴァリエローズ(牡7、栗東・清水久詞厩舎)、レースぶり自在のマテンロウレオ(牡6、栗東・昆貢厩舎)、相手なりに堅実に走るマイネルエンペラー(牡5、栗東・清水久詞厩舎)、重賞での実績十分のチャックネイト(セ7、美浦・堀宣行厩舎)、息の長い末脚が魅力のアラタ(牡8、美浦・和田勇介厩舎)らが鎬を削る。発走は15時45分。