純粋とは？言葉の意味や「純粋な人」の特徴・恋愛傾向を解説！

純粋とは？言葉の意味や使い方、類語、対義語を解説。また、純粋な人の性格・行動の特徴や恋愛傾向、純粋な心を取り戻したいときの心構えなど、恋愛やビジネスシーンといった幅広い分野で良好な人間関係に関するカウンセリングを行っている小日向るり子さんに聞きました。純粋な人はモテるのか？という素朴な疑問にも答えます。

純粋とは

言葉の意味と使い方

「純粋」とは、「混じり気がない」という状態を指す言葉です。不純なものや余計なものが含まれていないことで、「純粋な水」などのように使われます。人の性格や心を表すときにも用いられ、「邪念がない人」「私欲がない人」といった、正直さや誠実さ、真っすぐな気持ちを表します。

さらに恋愛においては、いちずに誰かを愛することや、相手を疑うことなく信じ続ける様子を表すときに使われます。「ピュア」と英訳で言い換えられることも多いです。

純粋の類語

無垢（むく）
汚れや混じり気がないことを意味します。「純粋無垢」のように、人の性格や心の清らかさを表すときに使われることが多いです。特に精神的な純粋さを際立たせるときに用いられます。

清白
汚れがなく、品格があり、清く正しいという意味です。「清廉潔白」「身の潔白を証明する」などと使われますが、やや古風で文語的な表現のため、フランクな日常会話では使われることは少ないでしょう。

ピュア
「純粋」の英訳として使われることが多い言葉です。混じり気がなく、清らかであることを指し、特に恋愛や感情面での純真さや素直さを表現するときに使われます。

純粋の対義語

不純
混じり気や汚れがあり、純粋ではない状態を意味します。「不純な水」というように物質だけでなく、感情や行動にも使われる言葉で、「不純な動機」のように用いられます。

邪念
悪意やたくらみを含んだ、よこしまな考えを指します。「不純」が純粋でない状態を広く指すのに対し、「邪念」は心の中に生じる悪意や私欲、ネガティブな感情を表すときに使われます。

「純粋な人」の性格・行動の特徴

純粋な人とは、具体的にどのような性格や行動を取る人のことを指すのでしょうか。よく見られる特徴を紹介します。

感情に素直

感情の中でも、特に「好き」という気持ちに素直です。好きな人ができるとストレートに思いを表現したり、推しができれば全力で推し活に励んだり、情熱を惜しみなく注ぎます。好きなものができると人生に彩りが加わり、毎日が豊かに感じられます。

一方で、感情の高まりに任せてお金や時間を使いすぎ、日常生活のバランスを崩す傾向があります。

人の心の裏読みをしない

「笑っているけれど、本当はつまらないのでは？」「飲み会の誘いを受けてくれたけど、本当は義務感でOKしたのでは？」など、相手の気持ちを過剰に深読みしません。相手の言葉や行動を素直に受け入れるため、人から好かれやすいです。

裏を読まない分、相手の気持ちに不安や曖昧な点があっても気付かず、時にだまされたり利用されたりしてしまうこともあります。

思いやりがある

困っている人がいたら自然と手を差し伸べたり、輪の中に入れない人をさりげなく誘ったり、相手に寄り添う優しさを持っています。

計算ではなく、自然な気遣いが身に付いていて協調性があるため、周囲と親睦を深められるのが特徴です。

損得を考えない

相手に何かをしてあげるときに、「見返りを求める」「損得を考える」といった発想からの行動をしません。純粋に「楽しいから」「喜んでほしいから」行動します。

本人が困っているときに、かつて助けた人が手を差し伸べてくれることもあるでしょう。逆に、都合よく利用しようとする人も現れやすいので注意が必要です。

「純粋な人」の恋愛傾向

純粋な人はどのような恋愛を好むのでしょうか。恋愛傾向を深掘りして見ていきましょう。

いちずに思い続ける

好きになった相手をいちずに愛し続けます。相手も同じように愛情を返してくれるタイプであれば、幸せな恋愛が長く続くでしょう。

ただし、いちずな思いが過剰になると、「愛し続けること」自体が目的になり、相手のうそを信じてしまったり、裏切りを許してしまったりと、相手に信頼を寄せすぎることもあります。

恋愛を優先する

恋人を大切に思う気持ちが強く、恋愛が人生の中心になりやすいです。好きな人のためなら何でもしてあげたいと考え、恋人と過ごす時間が最優先になります。

駆け引きや計算をせず全力で愛を注ぎますが、視野が狭くなりがちで相手に依存しすぎることもあるでしょう。

相手を疑わない

「自分がこんなにも大切に思っているのだから、相手も同じように思ってくれるはず」と信じています。

純粋な気持ちゆえに、「自分はうそをつかないし裏切らないのだから、相手もしないはず」と考え、相手を疑うことをしません。

隠し事をしない

「自分のすべてを相手に知ってもらうことが誠実だ」と考える傾向があります。

そのため、過去の恋愛経験や付き合った人数など、本来は伝える必要のないことまで正直に話してしまう場合も。意図せずに相手を戸惑わせてしまうこともあるでしょう。

情熱的に愛する

恋人ができると、30分でも時間ができたら会おうとしたり、愛の言葉を毎日伝えたり、深い愛情を注ぎます。

多くの人は付き合い始めが情熱的になりやすいですが、純粋な人は時間がたっても愛情の深さが変わりません。

心の繋がりを重視する

愛情や信頼関係を築く過程を大切にします。急いで結果を求めず、時間をかけてお互いの心を深く理解し合おうとします。

恋人や好きな人に対しても、スキンシップなどの物理的な接触より、内面の繋がりを重視する傾向があります。

「純粋な人」はモテる？

純粋な人は、素直で真っすぐな魅力を持っているため人を惹きつけます。裏表のない態度が周りに安心感を与え、恋愛においても「一緒にいたい」と思われることが多いです。

また、人を疑わず幼い子どものような心を持っているため、周囲の人は「支えてあげたい」「守ってあげたい」と感じやすく、恋愛感情に繋がることも多いです。

純粋な心を取り戻したいときの心構え

純粋な心を取り戻したいときはどうしたら良いのか、その心構えや行動を紹介します。

今あるものに感謝する

「すでに自分の周りにある幸せ」に目を向けることが大切です。

例えば恋愛なら、「もっと一緒にいたい」「もっとサプライズをしてほしい」と求めるばかりではなく、「大切な人がそばにいてくれる」「記念日をふたりで過ごせる」など、すでに受け取っている幸せに感謝をしましょう。

損得で考えない

「何かをすることで得られる見返り」ではなく、「自分が本当にしたいこと」に意識を傾けることがポイントです。

例えば、「Aさんの意見に賛成しておいた方が出世できそう」「Bさんのことが好きだけど、Cさんと一緒にいれば贅沢な暮らしができそう」など、損得で考える癖を一度手放してみましょう。見返りを求めずに行動することで結果的に、人間関係や恋愛がより深く信頼し合えるものへと変わります。

誠実に生きる

困っている人に手を差し伸べたり、悲しみに泣いている人がいれば寄り添ったり、感謝の気持ちを伝えたりと、幼少期に教わるような「人として大切なこと」を意識してみましょう。

生きていると、無意識にずる賢くなってしまうこともあるかもしれません。しかし、誰も見ていなくても誠実な選択をし、小さな善行を積み重ねることで、心は清らかさを取り戻していきます。

純粋な人は魅力がいっぱい

純粋な人は、疑いの気持ちがなく、善意で人に寄り添うことができます。周囲と深い信頼関係を築き、恋愛においてもモテる人が多いでしょう。

誰に対しても素直で誠実な対応を心がけることで、人としてさらに魅力的に映るはず。また、真っすぐな心で人を愛し、信じることで、相手からも本当の愛を受け取れるようになります。

純粋な心を忘れないようにすることで、恋人や家族、友達など、周囲の人たちと心が通じ合い、より豊かで幸せな毎日を送ることができるのではないでしょうか。

取材・文／高坂晴奈

【監修】
小日向るり子さん
「カウンセリングスペースフィールマインド」代表。心理カウンセラー。一般社団法人 日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。JAAアロマコーディネーター。恋愛、人間関係、メンタルヘルスなど多くの悩みにカウンセリングを行っている。恋愛や心理系コラムの執筆やメディア出演、監修も多数行う。2024年4月までの相談件数は約6000件を超える。
オフィシャルサイト：http://feel-mind.net/

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