高井幸大(左)と森保一監督(右)[写真]=兼子愼一郎 日本代表は25日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選の第8節でサウジアラビア代表と対戦し、0−0で引き分けた。
森保一監督は「選手たちは良い準備をしてくれました。これから先、大きな目標を持っているというところ見せてくれたと思います」と称えた。一方で主導権を握りながらもスコアレスという結果については「次の手を打てるようにプランB、プランC等々、力をつけていかないといけない。チームとして勝ち切るオプションを課題としていただいたゲームかなと思います」と言及した。
日本は20日に行われたバーレーン代表戦からはスタメンを6名変更。パリ五輪世代の20歳・高井幸大が最終ラインの一角を担った。高井は昨年9月に行われたアジア最終予選第1節の中国代表戦で途中出場から代表デビューを果たしたが、スタメン出場はこれが初めて。サウジ攻撃陣の完封に加え、果敢な縦パスでチャンスを作り出し、堂々たるプレーを披露した。森保監督は「とても落ち着いていて、試合の流れを作る上で大きな貢献をしてくれた」と高井を称えた。
「引いた相手を崩すために幅を使いながら、数的優位を作りながら前線に運ぶ基点として持っている技術を発揮してくれましたし、守備の部分でも相手がカウンターを狙ってくる中、相手のキープレーヤー(サレム)アル・ドサリとマッチアップをして、リスク管理のバランスを保ちながら相手の起点を抑えてくれた。Jリーグ代表として良いプレーをして存在感を発揮してくれたと思います。今日は相手が守備的に戦った中で良いプレーをしてくれましたが、まだまだ伸び代がある選手なので、Jリーグの舞台で盛り上げながらチームを勝たせつつ、代表選手としてもさらに力をつけてもらいたいと思います」とさらなる成長に期待した。
次回の活動は6月となっており、5日(木)にアウェイでオーストラリア代表、10日(火)にホームでインドネシア代表と対戦する。