スノーボード女子世界選手権のパラレル回転で金メダルを獲得した三木つばき(21=浜松いわた信用金庫)が「飛躍の1年」を振り返った。25日、羽田空港に帰国し、取材に応じた。
今季はワールドカップ17戦で、4度の優勝。13回表彰台に上がり、総合優勝も獲得した。「おおむね満足。7、8割は良かった。試合数が多い中でも総合優勝を取れたのは、コンスタントに結果を出せた証明」と誇り、「飛躍の年になった。成長速度を加速させられた」と喜んだ。
締めくくりとなる世界選手権は1勝1敗。20日、五輪種目のパラレル大回転では2位にとどまった。26年ミラノ・コルティナ五輪の“試金石”と位置づけた一戦。今季注力してきた種目で、決勝で冬季五輪2連覇のレデツカ(チェコ)に敗れた。「力量の差を確認できたのは収穫。技量でまだ負けている。この1年間で必死に埋めていきたい」と見据えた。
ただ「1勝」に光も見えた。22日、非五輪種目のパラレル回転で、強敵と決勝で再戦。先行するレース展開で相手を転倒させた。「やばい、と思わせられて、ミスを誘発できた」と、並走しながら滑る競技ゆえの特性を活用。「そういう駆け引きをできるくらい、自分が強くならないと」と力強く誓った。
22年北京五輪は9位。1年後の大舞台に向け「小さい頃からずっと目標の五輪で優勝できたら。スノーボードを4歳から始めて、10何年で培った技術をお届けしたい」と明るい笑顔を見せた。【飯岡大暉】
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