TVアニメ『薬屋のひとりごと』展(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会TVアニメ『薬屋のひとりごと』展が、2025年3月26日から4月14日の期間、東京・松屋銀座8階イベントスクエアにて開催中。本記事では、開催に先駆けて行われたゲスト記者会見に参加した猫猫役・悠木碧さんと、壬氏役・大塚剛央さんのインタビューコメントとともに、本展の見どころを紹介する。
『薬屋のひとりごと』は、日向夏が「ヒーロー文庫」より刊行中で「ビッグガンガン」および「サンデーGX」でのコミカライズも展開している、シリーズ累計3,800万部を突破した小説を原作とする後宮謎解きエンタテインメントだ。中世の東洋を舞台に、「毒見役」の少女・猫猫が宮中で起こる様々な難事件を次々に解決する姿を描く。
TVアニメ第1期は2023年10月より放送が開始されると、各配信プラットフォームでは視聴ランキングで常に上位にランクインし、「TVerアワード 2023」の特別賞を受賞するなど大きな話題となった。2025年1月10日より連続2クールで放送中の第2期は、オープニングテーマが幾田りらの「百花繚乱」に決定するなど、放送開始前から期待が高まっていた。
制作陣のこだわりが詰まった作品資料
悠木さんが「スタッフさんたちの愛情をめちゃくちゃ感じられる」と絶賛する本展では、監督からシナリオ、美術、色彩設計まで、制作チームのこだわりの仕事ぶりが溢れる資料が惜しむことなく展示されている。
猫猫をはじめ、梨花妃や高順たちの貴重な設定資料や、各キャラクターの複製原画が公開。
書き込まれた様々な指示から作画へのこだわりが見て取れる絵コンテも展示される。
なかでも悠木さんが特に驚いたという建築物の設定資料のコーナーには、3Dレイアウトの制作過程や美術ボードなどが登場。
ディテールにこだわって設計されたことが資料の隅々から感じ取れ、悠木さんは「本当に実際に建てることができるんだろうな」と衝撃を受けたそう。
普段はなかなか知ることのできない色彩設計についての展示も用意され、物語の内容や場面の雰囲気に合わせて色彩の緻密な調整が行われていたことがわかる。
作品に迷い込んだような体感型展示
キャラクターの衣装や、劇中の部屋・小道具などが再現され、どっぷりと作品の世界観に浸ることができるのも本展の魅力。
TVアニメ第1期を象徴する、猫猫の「これ、毒です。」のシーンを体験できるセットもあり、大塚さんは、場面を忠実に再現するため、訪れる際には「ハンカチを持ってきた方が良いかも?」と話した。
作中でおなじみの壬氏の執務室を再現した空間も登場。猫猫たちの等身大パネルが設置されており、物語の中に入り込んだような感覚を味わうことができる。
TVアニメ第1期の中でも大塚さんが特に気に入っているという、羅漢と鳳仙のエピソードを追体験できるコーナーも登場。
二人の切ないエピソードを振り返る原画や場面カットの展示に加え、人間の顔が碁石に見える羅漢の視界を体感できる仕掛けも。
本展で、羅漢と鳳仙が囲碁を打った空間を再現したセットのみが立ち入り禁止になっていることについても、二人だけの神聖な場所なので「それもまた良い!」と悠木さんが熱弁した。
TVアニメ第1期のキーアイテムである簪を展示したコーナーも登場。玉葉妃が猫猫に贈った簪から、壬氏が贈った簪まで、一つ一つが細部まで再現されているため、大塚さんは「じっくり見ていただけたらより楽しめると思います」とコメントしている。
順路の最後には物販コーナーが設置され、多種多様なオリジナルグッズが登場。悠木さんのおすすめは「トートバッグ」をはじめとした刺繍を施した布グッズ。
第1期のキーアイテムの一つである蜂蜜のグッズ化には二人も驚いたようで、悠木さんは「絶対に(壬氏のように)指ですくわないでくださいね。絶対ですよ!」と笑った。他にも、猫猫と壬氏をイメージした練香水やTシャツなど幅広いグッズが販売される。
最後に、大塚さんは「最初から最後まで見どころだらけですし、グッズも素敵なものばかりですので、ぜひぜひ足をお運びいただいて、『薬屋のひとりごと』を心行くまで楽しんでいただければ嬉しいなと思います。きっとみなさんより作品に夢中になれるかなと思いますので、ぜひぜひお時間のある方はいらしてください。よろしくお願いします」。悠木さんは、「展覧会と聞くと、みなさん“まあ、壁があってものが貼ってあるだけでしょ”と思うかなと思うんですが、来るとイメージが変わるのではないかと。かなり体感型でとても楽しめる内容になっていると思います。細部まで作りこんでいるし写真を撮れるものもいっぱいあって、一生懸命考察してもらっている人ほど楽しんでもらえますし、なんか流行ってるから来てみた、でも十分に楽しめる、目も耳も楽しい空間になっているので、ぜひお越しください!」とファンに向けてメッセージを送った。
TVアニメ『薬屋のひとりごと』展は、東京・松屋銀座8階イベントスクエアにて4月14日まで開催中。この機会に足を運び、作品に対する愛と理解を深めてはいかがだろう。
<開催概要>
TVアニメ『薬屋のひとりごと』展
会期:2025年3月26日(水)〜4月14日(月)※前日日時指定制
会場:松屋銀座 8階イベントスクエア
開催時間:午後11時〜午後8時
※3月30日(日)、4月6日(日)、13日(日)は19時30分閉場
主催:TVアニメ『薬屋のひとりごと』展製作委員会
入場料:一般1,800円・高校生900円・中学生700円・小学生500円・グッズ付き3,900円
※金額は全て税込み
(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会