インタビューに答えるLuupの岡井大輝社長=25日、東京都千代田区 電動キックボードなどのシェアリング事業を展開するLuup(ループ、東京)の岡井大輝社長がインタビューに応じ、貸し出しや返却を行う拠点「ポート」について、現在の約1万2400カ所から約10万カ所に増やす方針を明らかにした。岡井氏は「早いタイミングで8〜9倍までもっていきたい」と強調した。
同社は2020年に事業を開始。ポートは現在、東京都内に約6250カ所あるほか、名古屋や大阪、神戸、仙台などの主要都市にも設置されている。利用目的の8割以上が通勤や通学で、岡井氏は「利用者から(歩いて)1分程度の場所に設置してほしいとの声がある」と指摘した。
株式上場については「達成すべきポイント」と説明。「準備しており(上場時期は)遠くない」と述べた。
電動キックボードを巡っては、利用者による危険走行や交通違反が問題視されている。同社は4月下旬以降、危険走行者への警告・罰則制度などの安全対策を強化し、利用前の交通ルールテストの難易度も上げる方針。岡井氏は「悪質利用者は、可能な限り努力して排除していく」と訴えた。