広島への完全移籍が発表された前田直輝 [写真]=兼子愼一郎 サンフレッチェ広島は27日、浦和レッズからFW前田直輝が完全移籍加入することを発表した。背番号は「41」に決定している。
1994年11月17日生まれで現在30歳の前田は左右のウイング(WG)を主戦場とするプレーヤー。東京ヴェルディの下部組織出身で2012年10月に17歳でトップチームデビューを飾ると、その後は松本山雅FCや横浜F・マリノスにも在籍。2018年夏に加入した名古屋グランパスでは公式戦通算157試合出場29ゴール17アシストという成績を残し、JリーグYBCルヴァンカップ制覇にも貢献した。
2022年1月にエールディヴィジのユトレヒトにレンタル加入すると、約1年半後に名古屋へ復帰し、昨年1月には浦和へ移籍。昨シーズンは公式戦26試合出場2ゴール2アシストという成績を残し、現役引退した“レジェンド”興梠慎三氏から背番号「30」を引き継いだ今シーズンはここまで3試合に出場していた。
完全移籍加入に際し、前田は広島のクラブ公式サイトで次のように意気込みを示している。
「サンフレッチェ広島に関わる全ての皆様。初めまして。浦和レッズから加入しました前田直輝です。まず初めに歴史あるこのチームの1人になれたことをすごく誇りに思います。優勝するために、毎日全力でプレーすることをお約束します。また、皆さんに認めてもらえるよう精一杯努力し、成長します。よろしくお願いします」
また、退団する浦和のクラブ公式サイト上では次のようなコメントを発表した。
「このたび、サンフレッチェ広島に完全移籍することになりました。今年、覚悟を持って30番を着けさせてもらったことに偽りはありません。ただ、結果的に裏切ってしまったことも事実です。プレーヤーとして、難しい立ち位置だった。それがこの決断にいたった一番の理由です」
「小さいころから身近にあり、憧れのエンブレムを着けての1年間。とても幸せで、成長できたと思っています。また、ピッチでお会いできるのを楽しみに僕も成長していきます。短い間でしたがありがとうございました」