
新卒者の月給を30万円以上にするなど人材の確保に勤しんでいても、離職されたら意味がない。
投稿を寄せた50代女性は、「全体で見れば、離職率もさほど高くない」という会社に勤めているが、
「『新卒の3年以内離職率』がほぼ100%という部署が1つだけあります」
と打ち明けた。離職率が異様に高い場合、職場に原因があることが多い。一体、何の部署だろうか。(文:天音琴葉)
「新入社員にとってはかなりガッカリする職種のようです」
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「それはなんと人事部」と暴露した女性も驚いている様子だ。
「ここ15年間くらいは男女問わず早い人で半年、遅くても1年での離職が続いています。残っているのは社歴25年以上のベテラン組のみ。採用のプロが自部署の採用活動に失敗し続けているという状態が続いています」
確かに皮肉な話だ。それにしてもなぜ人事部でのみ、新卒者の離職率が高いのだろうか。
「人事部は庶務を兼ねているため、仕事はとにかく『広く浅く』という内容。採用活動のようにキラキラ感のある業務はごく一部に過ぎず、会社の施設管理やら貸与品管理など、とにかく地味な業務が9割を占めるため、新入社員にとってはかなりガッカリする職種のようです」
庶務を兼ねているため「社員からのクレームめいた要求」が人事部に集中するということも、新卒者の離職に拍車をかけているようだ。
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「OA機器の不調、勤怠管理の不服申立、その他諸々のトラブルなど、とにかくノンジャンルなクレームが次々と飛び込んできます。それに対し、人事部のベテラン組は『勉強になるから自分でやれ』とばかりに、いきなり新入社員にクレーム処理を任せてしまう始末」
仕事柄クレームが多いというだけでなく、対応を新人任せにしている上司や先輩に問題があると言えそうだ。
「そんな毎日に嫌気がさし、夏休みや冬休みが明けるとパッと辞めてしまう……というパターンが多いようです」
4月から人事部に新入社員が1人、入社するそうだ。
「今度は続くのか、それとも例年のようにパッと辞めてしまうのか。他部署ではありますが気になるところです」
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そう思う社員はおそらく女性だけではないだろう。そんなこともつゆ知らず希望を胸に入社してくる新入社員が、他人事ながら気の毒になってしまう。
※キャリコネニュースでは「新入社員が定着しない職場」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/QP2L8EDA