「浦和はフロントのおもちゃ」レッズが女子チーム監督を突然解任、男子も“場当たり人事”で批判殺到

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2025年03月28日 07:00  週刊女性PRIME

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監督を解任された三菱重工浦和の楠瀬直木氏(日本女子プロサッカーリーグの公式インスタグラムより)

 3月26日、女子サッカーのプロリーグであるWEリーグ所属の三菱重工浦和レッズレディースが監督との契約を25日付で解除したと発表、SNS上で物議を醸している。

2連覇中の監督を突然解任

 浦和レッドダイヤモンズの下部組織で、2021年から始まった女子による最高峰プロサッカーリーグ「WEリーグ」を、現在2連覇している三菱重工浦和レッズレディース。監督はリーグ開幕時から楠瀬直木氏が務めているが、26日、突然、下記の内容がオフィシャルHPに掲載された。

「このたび、2021年より三菱重工浦和レッズレディースの指揮を執っておりました楠瀬直木監督との契約を3月25日付けで解除いたしましたので、お知らせいたします」

 リーグ1年目は準優勝、2年目と3年目は優勝と、しっかり結果を残している監督だが、なぜ解任されたのか。

「たしかに国内リーグは2連覇していますが、解任が発表される2日前に女子のアジアチャンピオンズリーグで、中国の武漢江大というチームと準々決勝で戦い、PK戦の末に敗れたのです。その責任をとって辞めるのだと思います」(スポーツライター、以下同)

 解任が突然のことだったのは、HPに掲載された楠瀬氏の以下のコメントからも見てとれる。

「シーズン途中ではありますが、契約解除の命を受けチームから退く事となりました」

 監督の後任は男子J1の浦和などで監督を務め、現在、レディースの強化担当を務める堀孝史氏が就くというが、楠瀬氏の突然の交代劇にSNSでは以下のような声が多くあがっている。

《なぜここで監督交代という選択になるのか分からん》
《大一番のゲームを前になんでいま?》

 今度の週末に、三菱重工浦和は兵庫県神戸市をホームタウンとするINAC神戸と対戦する予定だ。

「INAC神戸はリーグ1年目に優勝して、その後の浦和が優勝した2年間は準優勝しています。つまり、リーグ創設からこの2チームが優勝争いを繰り広げているので、今度の日曜日は大一番。お互いに優勝をかけた大事なゲームになります」

 しかも、今シーズンのWEリーグは佳境を迎え、残りは7試合ほど。なぜいまこのタイミングでの解任なのか疑問だ。

 また、SNS上のコメントの中にはこういった意見も。

《フロントが迷走してるな》
《男子と同じじゃん やってらんないわ》
《ドタバタの監督人事、このクラブの病巣の根深さを物語ってる》

 じつは男子J1の浦和レッズも監督の交代で物議を醸したのだ。

堀之内聖SDを名指しで批判するファンも

 浦和レッズは昨年8月、J1リーグ戦が残り12試合となった段階でそのシーズンから指揮を執っていたノルウェー出身の監督との契約を突然解除。後任として、その前のシーズンに指揮を執っていたスコルジャ前監督の再登板が合意に達したと電撃的に発表したのだ。

「浦和はその前からコロコロと監督が代わっていて、これが約4年半で4度目の交代でした。そのことを重く受け止めていると浦和のスポーツダイレクターを務めている堀之内聖さんが声明を出しましたが、このときもネット上では『レッズって結局フロントのおもちゃじゃん』といったようなフロントを責める声が多かったです」

 たしかに解任された監督は結果を残せていなかったのだが、それには同情すべき点が多かったのだという。

「そのシーズンの途中にキャプテンの酒井宏樹をはじめ、副キャプテンで守備の要のショルツや岩尾憲、また、鳴り物入りで加入したノルウェー代表のソルバッケンといった主力選手が相次いで退団。しかも、酒井のあとにキャプテンに就任した伊藤敦樹もチームを離れました。

 退団した事情はそれぞれ異なりますが、主力メンバーを固定できずに戦わざるを得なかった監督だけに責任を押し付けているように見えるフロント陣に、ファンから批判の声があがったのです

 今回の女子チームの監督解任劇でも名指しでフロントの責任を追及する声がある。

《責任を取るのは、チームの強化を統括するSDでは?》
《まずは、チームを統括するSDが責任を取るのが筋。責任の所在を曖昧にし、監督交代で済ませるやり方は到底容認できない》

 SDというのは先述の堀之内聖スポーツダイレクター。坪井慶介や闘莉王とともに浦和レッズ黄金期の3バックを構築した一人だ。

「現在の浦和レッズの監督で、電撃的に復帰したスコルジャ監督は堀之内さんが連れてきたと言われていて、復帰できたのは堀之内さんと近しい関係だったからではないかという噂も。そういうこともあり、『チームはフロントのおもちゃなのか』と言われたり、SNS上で名指しで批判されているのだと思います」

 また繰り返された“名門浦和”のドタバタ交代劇。ファンがクラブを信頼できるのはいつになるのだろうか。

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