【フィギュア】りくりゅう2年ぶり世界一「けが、苦労…うれしい」三浦&木原組、五輪前年に弾み

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2025年03月28日 10:58  日刊スポーツ

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世界選手権ペアで優勝した三浦璃来(右)木原龍一組(撮影・藤塚大輔)

<フィギュアスケート:世界選手権>◇27日(日本時間28日)◇第2日◇TDガーデン(マサチューセッツ州ボストン)◇ペアフリー



【ボストン=松本航、藤塚大輔】愛称「りくりゅう」こと三浦璃来(23)木原龍一(32)組(木下グループ)が2年ぶり2度目の優勝を飾った。


ショートプログラム(SP)首位の勢いに乗り、フリーでは今季自己ベストとなる143・22点を記録。合計219・79点でハーゼ、ボロディン組(ドイツ)を0・71点差でかわし、頂点に返り咲いた。2月の4大陸選手権(ソウル)に続いて頂点に立ち、来年2月に開幕するミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)のプレシーズンを連勝で締めくくった。


三浦「少し小さなミスがたくさんあったんですが、優勝することができて、本当に良かったと思っています。(1回目の優勝との違いは)1度目は素直に、ただうれしかったんですが、やっぱりこの2年間、けがであったり、たくさんの苦労だったり、うまくいかないことが本当にあった中で優勝することができたので、いろいろな感情が混ざり合って、すごくうれしいです」


昨季は木原の腰椎分離症の影響でシーズン前半の主要大会を欠場したが、今季は昨年10月開幕のグランプリ(GP)シリーズから離脱なく競技会に出場。昨年末の全日本選手権も5年ぶりの出場で2度目の優勝を収めていた。五輪前年、弾みをつけた。


木原「今シーズン、楽しむことが初戦からあまりできていなかったので、来季は初戦から楽しみたい。私たちらしいスタイルを。スローは得意ですが、今季は、はめ切れなかった。コーチと話し合って、来シーズンに向けて動いていきたいと思います」


今大会は、その26年五輪の国・地域別出場枠獲得が懸かる。三浦、木原組の結果により「1枠」が確定。22位だった「ゆなすみ」こと長岡柚奈(19)森口澄士(23)組との合計順位が「14〜28」となったため、りくりゅう以外のペアが2枠目に挑戦する権利を勝ち得た。2枠目は9月の五輪予選(北京)で争われる。

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