
一般消費者として使う側に立つと、化粧品の関心事はその効果だが、作る側にとっては皮膚科学や薬学の専門知識が必須だ。東京理科大学と桃谷順天館(大阪市)はこの4月から、同大薬学部で化粧品に関する包括的・体系的教育と、美と健康の研究活動を行う社会連携講座「化粧品学講座」を設置する。
サステナビリティ意識の急速な浸透、デジタルテクノロジーの飛躍的進化に加え、韓国などの競争力のある製品の台頭で、化粧品産業は構造的変革期を迎えている。講座では、皮膚科学の基礎から専門知識をはじめ、化粧品の種類や使い方、薬事関係まで包括的・体系的に講義する。化粧品に精通した講師や研究員も招き、最新の製品開発手法など実践的な知識も学べる。美容科学と薬学の両分野の知見を融合させた、新たな価値創造の可能性を探究する講座だ。
「化粧品学」の講義では、日本化粧品検定1級、2級に必要な知識を修得することができ、将来のキャリア選択の手がかりを得ることもできる。
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