秋田書店ビル火災、解体作業の会社が謝罪「多大なご迷惑とご心配を…」　被害状況など説明

　秋田書店は28日、旧本社ビル（東京都千代田区飯田橋）で27日にビル火災が起きたことを発表した。あわせてビル解体作業を行ったスターツCAM株式会社も公式サイトを更新し、経緯を説明した。

【写真】焦げてる…現場騒然！火災起きた後＆前の秋田書店ビル

　秋田書店はサイトで「3月27日14時に発生した秋田書店旧本社ビル解体作業中の火災に関して解体作業を行っているスターツCAM株式会社より情報が発表されましたのでご報告させていただきます」とし、「この度は近隣の皆様ならびに関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます」と騒動をお詫び。

　解体作業を行ったスターツCAMは「3月27日14時頃に弊社が解体工事中の「秋田書店様本社および分館 解体撤去工事」における火災により、ご近隣の皆様および関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。

　続けて火災被害の状況などを明かし、「発生日時、2025年3月27日　14時頃　なお16時頃消火活動を終了しました。発生場所、東京都千代田区飯田橋2丁目10-8　出火原因、現在、消防および警察により調査中です。被害の状況、現場作業員6人が火災による煙を吸い込み、うち2人が救急搬送されておりましたが、退院しております。建物被害等については、監督官庁の確認後、調査を実施します」と説明した。

　今後の対応については「今回の事態を招いた原因を速やかに究明し、再発防止策を立案の上、施工者として再発防止に努めてまいります」と伝えた。

　同ビルは建て替え工事中で、24日より工事現場の仮囲いが、人気漫画『刃牙』シリーズの主人公・範馬刃牙が最強の父・勇次郎に挑んだ名場面「史上最強の親子喧嘩」をテーマにした粋な演出が実施されて話題となっていた。

　秋田書店本社屋は皇居にほど近い場所に1973年に竣工し、50年以上に渡り数々の名作を生み出してきたが老朽化に伴う建て替えが決定、今年1月6日より本社は仮社屋（東京・文京区）に移転中で、新社屋は2027年9月竣工予定となっている。