日経賞に出走するアーバンシック(撮影:下野雄規) 今週の土曜日は、中山競馬場で日経賞(GII・芝2500m)が行われます。
過去10年の日経賞では前走4角7番手以内の馬が8勝2着8回3着7回と良績を残しています。実際の日経賞でも4角7番手以内の馬が9勝2着9回3着8回となっていますので、前走で日経賞の好走パターンに当てはまるような競馬をしていることが重要になってくるかもしれません。
過去10年の日経賞はすべて中山芝2500mで行われています。中山は小回りで直線も310mと長くはありません。また、ここ10年の日経賞は平均からスローな流れになることが多くなっています。コース形態や展開などの要因によって4角である程度の位置にいる馬が結果を残していると考えられます。
今年に日経賞でも例年通りの流れになると想定すれば、前走4角での位置取りについてはしっかりとチェックしたいところです。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走4角8番手以下で6着以下
[0-0-0-35]複勝率0%
該当馬:アーバンシック、アラタ、フォワードアゲン、ブレイヴロッカー、ホウオウノーサイド、マイネルクリソーラ、マキシ
(過去の該当馬:17年レインボーライン2番人気4着、17年ディーマジェスティ3番人気6着、16年アルバート3番人気4着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるアーバンシックが該当しました。
アーバンシックの前走4角は8番手で6着。過去10年の日経賞の傾向を踏まえると、アーバンシックには厳しい結果が待っているかもしれません。
その前走は有馬記念で強敵相手に6着ならば善戦したと思えますが、レースでは前の馬を捕まえられなかった上に後ろの馬にも差されての結果。内容自体はあまり評価できないものと言えます。
また、アーバンシックは昨春の京成杯や皐月賞を見る限り、コーナリングに難があるように見えます。昨秋のセントライト記念では勝利していますが、これは同じ中山でも外回りで行われた一戦。中山内回りのコーナーはタイトになっていますので、本質的にアーバンシックには合わないコースと言えそうです。
前走の有馬記念と比べれば相手関係は楽になっていますし、GIを勝っているように実績も上位。しかし、今回は中山内回りで力を出し切れない可能性も十分に考えられます。過去の日経賞では1番人気が見せ場なく敗れることもありましたし、ここは思い切って本馬の評価を落として高配当を狙ってみるのも面白いかもしれません。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。