忠岡町長ら書類送検＝入札最低価格漏えい容疑―大阪府警

　大阪府忠岡町の発注工事を巡り、入札の最低制限価格を業者に漏らしたとして、府警捜査２課は２８日までに、官製談合防止法違反などの疑いで、杉原健士町長（６４）を書類送検した。認否は明らかにしていない。

　送検容疑は昨年７〜１２月、同町発注の道路舗装や消防庁舎改良工事など計４件の指名競争入札の最低制限価格などの情報を、同町の建築会社役員ら６０〜８０代の男４人に事前に漏らし、入札を妨害した疑い。

　同課は４人についても、公契約関係競売入札妨害容疑で書類送検した。いずれも認否は明らかにしていない。

　杉原町長は町議を経て２０２０年に初当選し、現在２期目。同町長は取材に応じず、「捜査中のためコメントは差し控える」との文書を出した。