
生成AIを活用した独自機能の搭載は、昨今のスマートフォンのトレンドのひとつです。各社がAI機能を充実させているなかで、意外とAI機能を豊富にそろえているのがXiaomi(シャオミ)の端末です。
ここでは、Xiaomiの主要なAI機能を10個をピックアップして紹介していきます。
なお、この記事で紹介するAI機能には、使用する機種やOSバージョン、設定言語等によって対応の差や手順の違いがあることがあります。
●AIマジック消しゴムPro(AI消しゴムPro)
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Xiaomiの対応スマートフォンでは、画像補正機能として、ネットワーク接続不要で利用できる「AI消しゴム(標準)」と「AIマジック消しゴムPro(AI消しゴムPro)」の2種類が用意されています。
単純な補正は前者で、複雑な画像を丁寧に補正したい場合は後者を使うとよいでしょう。
使い方は「ギャラリー」アプリで画像を開き、編集アイコンをタップ。「AI」→「消しゴム」をタップします。
初回は「Pro版」か「標準」かを選んでプラグインをダウンロードする工程が必要となります。
準備が完了したら「手動」を選んで指でなぞった部分のみを修正するか、「オブジェクト」を選んで丸で囲んで自動選択された部分や「人を消す」で自動選択された対象を修正するなど、編集操作を進めていけばOKです。
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●AI画像拡張
画像編集関連の機能としては、撮影した画像の構図を後から修正したい場合に、写真の枠外の写っていない部分を生成AIを使って拡張できる「AI画像拡張」機能もあります。
手順は「ギャラリー」アプリで画像を表示して、編集アイコンをタップし「AI」→「拡張」をタップ。初回はプラグインのダウンロードやサインインなどのセットアップが必要になります。
準備が完了したら、再度「拡張」をタップして範囲を調整し「開始」をタップして処理を実行すればOKです。
●空の置き換え
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同じくAIを使った画像編集機能として、写真に写っている「空」の状態を置き換える機能もあります。現時点での正式名称は分かりませんが「AIスカイスケイピング」「スカイフィルター」などと呼ばれていることが多いようです。
こちらも「ギャラリー」アプリの編集画面で「空」を選ぶことで利用可能。例えば、青空を夕焼けに置き換えるような処理ができます。
●AIフィルム
短い動画を半自動的に編集できる「AIフィルム」機能も備えています。必要な操作は、使いたい写真やビデオを選択し、イメージを指定するだけです。
ギャラリーアプリの右上にあるメニューから動画の編集画面を開き、素材を選択してテキストで説明を書き込んだら機能を実行することで、自動的に編集された動画が作成されます。
このほかにも、ギャラリー関連の機能としては、自身の写真を元にAIアバターを作成する「AI Portrait」機能などもありますが、本稿では割愛します。
●AIノート
最後に紹介するのは「Notes(Xiaomi Notes)」アプリで使える「AIノート(AI Notes)」機能です。
こちらは、同アプリを起動してキーボード画面の左上にある「AI」ボタンをタップすることで、要約やレイアウトの調整、校正、翻訳などを素早く行えるというものです。
XiaomiのAI機能に関する説明は、インターネットで探しても日本語のものはあまり多くないのですが、Xiaomiの公式フォーラムである「Xiaomi Community」のサイトに投稿された記事や「Xiaomi Support」のYouTubeには、英語ではあるものの具体的な手順の解説が掲載されていることがあります。すでにXiaomi端末を手にしていて、具体的な操作が分からない場合には、これらの情報を参考にしてみるとよいでしょう。