
3月18日・19日、メジャーリーグの開幕戦が日本で開催された。
「メジャーが注目を集めたとか、ドジャースが、カブスがではなく、“大谷翔平が来た!”という一点に話題が集まったという感じですね。日本で開幕とあって“大谷フィーバー”は過去最高レベルですね」(スポーツライター)
番組リレーで「8時間半」も
大谷は日本凱旋1試合目となったプレシーズンマッチの対巨人戦、開幕シリーズ第2戦で共にホームラン。観客のほぼすべてが望んでいたであろう結果を残した。
「50―50など昨季の前人未到の記録、そして日本での“打ってほしいときに打つ”を体現するスター的活躍。テレビを筆頭にメディアの大谷フィーバーぶり、番組内で取り上げる時間も過去最長といえますね」(同・スポーツライター)
そんなメディアの大谷偏重の取り上げぶりに辟易する層によって生まれた言葉が、「大谷ハラスメント」。今回の来日のタイミングでも、SNSにはそのような投稿が少なからず見られた。
|
|
《あと何時間で試合が始まりますなんて延々と放送して、ドーム前に集まった人にインタビューしたり。伝えることはいくらでもあるだろ》
《デコピンの速報を出すゴゴスマwww》
《系列局のリレーで情報番組三本にわたる8時間半の大谷ハラスメント》
割合でいえば、大谷ハラスメントと叫ぶ人のほうが少数派。しかし、そんな声に応えてか、他番組とは違う姿勢を見せ、“対応”した番組が。
サッカー日本代表にも“ハラスメント”
「今日、メジャーリーグ開幕しますけど、大谷さんの情報がちょっと多すぎるのでNスタでは少なめに……」
|
|
そう話したのは、18日放送の『Nスタ』(TBS系)でキャスターを務める井上貴博アナウンサー。彼は苦笑まじりにそう“おことわり”を入れた。
「井上アナの言葉に大谷ハラスメント勢からは称賛の声が上がっていました。今、いちばん熱いトピックを取り上げることは、数字が見込めるのでメディアのひとつの戦略ですし、逆に取り上げないことは、それ以外の層を取り込める可能性があり、どちらが良い悪いといったことではないと思いますね」(制作会社関係者)
一方、「さすがにそれはない」という意見が多数な、大谷ハラスメントも……。
「大谷選手の開幕2戦目の翌日となる20日に、サッカー日本代表のワールドカップ予選が開催されました。見事にワールドカップ出場を決めましたが、試合のために来日し、取材対応した久保建英選手、堂安律選手に対し、関係のない大谷選手についての感想を求めるメディアも。わざわざ他のスポーツの選手に聞くことではないですし、ましてや大事な試合の直前。こればかりは褒められるものではない、両選手は大人の対応をしていましたが」(前出・スポーツライター)
日本人アスリートが世界レベルになっても、日本メディアのレベルはいまだ……。
|
|