最近、いわゆる「100円ショップ」でスマートフォンやPCを便利に使えるアクセサリー類がよく販売されている。その“実力”はいかほどのものか……?
今回はダイソーにおいて1100円で販売されている「ACアダプターUSB充電器」を試してみた。本当に合計32W給電は可能なのだろうか。
●おことわり
本記事に掲載されている商品は、全ての店舗で販売されているとは限りません。また、全ての携帯電話/タブレット/PCでの動作を保証するものではありません。
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●外観は「高級」
台紙にプラのカバーのパッケージは、家電量販店で売られていてもおかしくない見た目だ。本体も表面にマット加工がされていて高級感があり、ポートごとに「Type-A」「Type-C」といった印字もされている。ダイソーで販売されているAC(充電)アダプターとしては高価であることもあって、その辺の配慮に抜かりはない。
●合計4ポート構成でUSB Type-C端子はUSB PD対応
本製品には3基のUSB Standard-A端子と、1基のUSB Type-C端子を備えており、それぞれ同時給電に対応している。
まず、予備知識をあまり入れないまま全てのUSB Standard-Aポートにスマートフォンやアクセサリーに接続して、そのうちの1台「iPhone 13」の充電状況を確認したところ、バッテリー容量の10%相当(約300mAh)充電するのに15分ほどを要した。少し時間が掛かっている。
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実は本製品のUSB Standard-A端子(5V)は3ポート合計で最大2.4A出力となっている。W(ワット)数換算すると、3ポート合わせて最大12W出力なのだ。機器を多くつなげばつなぐほど、出力が自動的に抑制される。
一方、USB Type-C端子はこの制約から解き放たれており、USB PD(Power Deivery)対応機器の場合は単独で最大20W(20V/1.67Aまたは9V/2.22A)出力可能だ。本ポートを含めて、過電流保護機能も備えている。
要するに、本製品を一番効率よく使えるのはUSB Standard-Aポート1基とUSB Type-Cポートを使う構成ということになる。
最初の「32W給電」という文字につられた時と比べれば幾分ショックはあったが、使い方にさえ気を付ければ十分優秀な製品だ。USB Type-C to Cケーブルを用意して、しっかり給電させるとよいだろう。
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