
個人向け国債・固定5年を「金利1.03%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定5年(金利1.03%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×1.03%×1/2(半年間であるため)=5150円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「1046円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・固定5年を金利1.03%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「5150円−1046円=4104円」となります。
個人向け国債、「固定」と「変動」どっちを選べばいい?
個人向け国債には、「固定3年」「固定5年」「変動10年」の3つのタイプがあります。金利のつき方や運用期間が違うので、どれを選べばいいのか迷う方も多いと思います。ここでは、それぞれのタイプの特徴と、どんな人に向いているかを分かりやすくご紹介します。
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変動タイプの特徴
「変動10年」は、名前のとおり半年ごとに金利が変わるタイプの国債です。金利が上がれば、もらえる利息も増えるので、これから金利が上昇する状況下において力を発揮します。ただし、逆に金利が下がると利息も減ってしまうため、購入するタイミングが大切です。
しかし、金利がどう変わるかを予測するのはなかなか難しいもの。ですから、1度にたくさん買うよりも、何回かに分けて少しずつ買う(分散購入)ことで、リスクを抑えることができます。
固定タイプの特徴
「固定3年」「固定5年」は、購入した時点で金利が決まるタイプ。途中で金利が変わることはありません。そのため、どんな経済状況でも、あらかじめ決まった利息を安定して受け取ることができます。ただし、もし今後金利が上がっても、買ったときの金利のままなので、「もっと利息が欲しかったのに……」ということも起こります。
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どちらがいい? 迷ったら……
金利の動きに合わせて利息も増える「変動タイプ」は、今後金利が上がりそうだと考えている方におすすめ。一方、金利が変わらない「固定タイプ」は、一定の利息を着実に得たい方や、使う時期が決まっているお金を運用したい方に向いています。
どちらを選んでも、個人向け国債は元本保証があるので、初めての資産運用でも安心です。迷ったときは、「自分のお金をいつ使うか」「安定と変化、どちらを求めるか」を考えてみるとよいでしょう。
個人向け国債を購入するときはどこで? もし運用中にお金が必要になったら?
個人向け国債は、1万円から購入できるので、少額からでも気軽に始められるのが魅力です。購入方法は、証券会社や銀行などの金融機関で口座を開き、申し込むだけと簡単です。
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個人向け国債は購入から1年経過後であれば、額面1万円単位で中途換金が可能です。中途換金時には直近2回分の利息相当額が差し引かれますが、元本は保証されており、安心して資産運用を続けることができます。
国が元本を保証している個人向け国債は、安定した資産運用を目指す方にとって安心の選択肢ですが、初心者の方は、少額から始めるなど無理のない範囲で運用をスタートしましょう。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))