
アンケート結果によると、「電車・バス・飛行機のなかで外国人旅行者のマナーに驚いた経験がある」と回答したのは約7割。外国人旅行者が急増するなかで、多くの人が何らかの驚きを感じた経験がある結果となりました。
寄せられたコメントから、今回は交通機関でイラっとさせられたエピソードをご紹介します。
1人で特大スーツケース3個を持ち歩く外国人
狭い電車やバスの車内でイラッとさせられることが多いのが、外国人旅行者が持ち込む特大サイズのスーツケースです。「大きいスーツケースを3個も転がしている人を見かけた(40代男性/千葉県)」
お土産を持ち帰るためなのか、1人で2〜3個を持ち歩く人もいるようです。まっすぐ歩くだけでも高等テクが必要そうです……。
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ドア付近の出入口や通路をふさいでしまう、座席を占領してしまうという声も多数あり、なかには新幹線の有料荷物置き場や電車の車いすスペースに置かれている例も見られました。これらのマナー違反については、日本独自の交通ルールの周知が必要なのかもしれません。
「キャリーケースの上に子どもを乗せるなどして蹴られることがしばしば……(30代女性/千葉県)」
座っている女性の目の前にスーツケースが置かれ、その上に子どもが座っていたようです。子どもが足をぶらぶらさせて体に当たってしまったのでしょう。なかなかのストレスかもしれません……。
座席のリクライニング問題
新幹線のリクライニングシートのマナーについては、日本人間でもたびたび議論されます。どこまでシートを倒してもいいのか、後ろの席の人に声をかけるべきなのか、といった内容です。ですが、外国人旅行者のリクライニング問題は次元が違うようで。「無言で思い切り座席をリクライニングされてノートパソコンを壊された(50代男性/埼玉県)」
前方座席に座っていた外国人旅行者の子どもが力任せにリクライニングした結果、シートが一気に倒れ、運悪く作業中だった男性のノートパソコンに当たってしまったそうです。親に文句を言ったものの、大声で喚かれ、泣く泣く引き下がったとのこと。実害が大きいだけにやり切れません。
「突然力ずくで座席をリクライニングされた(30代男性/静岡県)」
新幹線の窓側に座っていたというこの男性、後部座席の外国人旅行者に、自身が座っていたシートを力ずくでリクライニングされたそう。座席周辺を外国人旅行者グループに囲まれていたそうで、仲間の視界を確保するための行動だったようです。他人に自身のシートをいきなりリクライニングされたら恐怖しかありません。
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コミュニケーションの壁
通訳アプリが普及しても、外国人旅行者とのコミュニケーションには困難がつきもののようです。「外国人を見つめていた子どもに向かって『豚、こっちみるな』的なことを言って笑っていました(40代女性/埼玉県)」
語学を勉強しているというこの女性、「言葉が分からないと思って失礼なことを言っている外国人は結構多いです」とのことでした。
「そこ私の席ですと英語で言っても先に座ったからと移動してくれなかった(30代女性/広島県)」
新幹線や特急電車で自分の指定席に外国人旅行者が座っていた経験がある人はけっこう多いようです。すぐに席を空けてくれる場合もありますが、なかには移動してくれない人も。言葉の壁が解消されても、それ以上に高いコミュニケーションの壁が存在するようです。
いかがでしたか。パーソナルスペースが狭められるバスや電車内だからこそ、互いに気持ちよく過ごせるマナーを身に付けたいものです。
<参考>
「訪日外客数(2025年2月推計値)」(日本政府観光局)
(文:All About 編集部)
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