66歳男性・金融資産2900万円「投資の利益を当てにするなら常に3000万円程度の運用が必要」老後資金の考え方

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2025年03月30日 06:11  All About

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どんなに貯めても不安が尽きない老後資金。実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住66歳男性のケースを紹介します。
相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。

実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、福岡県在住66歳男性のケースをご紹介します。

回答者プロフィール

回答者本人:66歳男性
同居家族構成:本人、妻(66歳)
居住地:福岡県
リタイア前の職業:会社役員
リタイア前の年収:1200万円
現在の金融資産:預貯金700万円、リスク資産2200万円
これまでの年金加入期間:国民年金480カ月、厚生年金512カ月

現在の収支(月額)

老齢基礎年金(国民年金):6万8000円
老齢厚生年金(厚生年金):15万6842円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):企業年金5万7800円、個人年金1万8650円、iDeCo約7万9000円

年金以外の収入:なし
配偶者の年金や収入:老齢年金97万円(年額)、個人年金40万円(年額)
ひと月の支出:45万円

「年金で足りない分は投資の利益で補充」

現在、およそ預貯金700万円、リスク資産2200万円を保有しているという投稿者。

自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。

その理由として、「生活費に自身の年金収入のみを充てていますが、(毎月の年金額は38万292円のため)毎月赤字です。足りない分は投資の利益で補充しています」と語っています。

「個人年金、自社株の積み立てで準備」

現役時代は、老後資金として「2000万円」貯めることを目標にしていたそう。

「基本は確定拠出年金(401k)をベースに個人年金の積み立て、社員持株制度で自社株の積み立てをして」備えてきたといいます。

また、「投資用マンションを購入することで、退職後の安定収入を見込んでいました」とのこと。

しかし実際に年金生活を迎えた今、老後資金は「5000万円」必要だったのでは、と感じているそうです。

「投資で得られる利益を当てにしようと思うと、常に3000万円程度の運用が理想だと思います。貯蓄や投資を増やすか、投資用マンションの追加購入をしておけば良かった」と悔やみます。

「個人年金とiDeCoは期限がある」

今の生活の満足度については「満足している」という投稿者。

「妻の年金は貯蓄できているのでその点は安心材料です。ただ個人年金とiDeCoは受給に期限があるので、終了後は妻の年金を充当せざるを得なくなる。どちらかが欠ける時を考えると心理的には不安になる気がしています」と語ります。

老後資金に不安を抱えている現役世代には、「できるだけ早く投資をしてお金を増やす仕組みを自分なりに作っておくこと。就職する際に確定拠出年金(401k)が退職金に組み込まれているかを確認するのもおすすめです」とアドバイスされていました。

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(文:あるじゃん 編集部)

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