マーチSに出走予定のホウオウルーレット(撮影:下野雄規) 7月に大井競馬場で行われる帝王賞に向けてのステップレースだが、フェブラリーSが行われてから日も浅く、ハンデ戦。過去10年間で1番人気馬は[1-2-2-5]と苦戦し、トップハンデ馬も[0-2-1-15]と苦戦している。
◎ホウオウルーレットはプロキオンS4着。前後半の4ハロンが49.5秒〜49.3秒というミドルペースのレースを中団のイン待機。3角手前で外に出せずにポジションを下げてしまったが、最後は馬群を縫うように内ラチ沿いを伸びて勝ち馬に0.3秒差まで迫った。ブリンカー装着後は、不利があった4走前、展開が向かなかった前々走を除いて安定したレースをしている。もともとデビューしたばかりの頃は新馬、特別を圧勝して将来を嘱望された馬。改めて期待してみたい。
〇スレイマンはプロキオンSなど重賞で2着3回(ダートグレード含む)。4歳春に3連勝でオープン入りしたあとはやや頭打ちのようなレースを続けてしまったが、ブリンカーを装着するようになってレースぶりが安定してきた。さすがに前々走は相手が強く、前走は忙しすぎたようだが、全5勝を1700〜1900mで記録しているように、先行力と粘り強さを武器とする本馬にとって、直線の短いツーターンコースは味方してくれそうだ。
▲ハビレはポルックスS、そして総武S2着馬。これらを含めダート1800mは[3-3-0-2]で中でも中山競馬場の1800mコースは[1-2-0-0]と得意にしている。武器は強烈な末脚。良馬場のスローペースで流れたポルックスSも、重馬場のミドルペースだった総武Sもゴール前の脚色は目立つものだった。いまだに掲示板を外したことがない堅実派で、伸び盛りの4歳馬ということも加味したい。
△ブライアンセンスはアルデバランS優勝馬で、昨年の本レース1番人気。この時は外枠から勝ちに行く競馬を試みたが、結果的にはハイペースに巻き込まれるように体力を消耗してしまった。それでも、デビューから8戦目でオープン入りを果たした高素質馬。前走でオープン初勝利を記録した勢いは見逃せない。
強烈な末脚を武器とする△ブレイクフォースと△ヴァンヤール、そしてまだダートで負けていない△ロードクロンヌも無視できない。