上五島空港近くの山林で見つかった小型機=長崎県新上五島町で2025年3月30日午後4時57分、本社ヘリから上入来尚撮影 30日正午ごろ、長崎県新上五島町の上五島空港管理事務所から「民間の小型機が山中に墜落した」と119番があった。県警新上五島署によると、4人乗りの小型プロペラ機が破損した状態で見つかった。操縦していた佐賀県小城市の医師、江口有一郎さん(55)と同乗した61〜73歳の男性3人はいずれも自力で脱出しけがはない。同署は着陸時に何らかのトラブルがあったとみて関係者から事情を聴いている。
同町消防本部などによると、現場は上五島空港の約50メートル南側。プロペラ機(全長約7メートル、幅約10メートル)は木に引っかかったような状態で止まっていて、左翼や尾翼などが壊れていた。周辺に民家はなく、巻き込まれた人はいない。
空港管理事務所によると、プロペラ機は個人の所有で、4人は飛行機の愛好家でつくるグループ「フライングクラブ佐賀」のメンバー。離着陸訓練の目的で午前11時5分に佐賀空港を離陸し、上五島空港に着陸を予定。午前11時43分に着陸前の無線連絡があったが、同57分に「墜落した」と連絡があった。
上五島空港は県営で、滑走路は全長800メートル。現在定期便はない。【川島一起】