「胃腸炎で食べられず……」 管理栄養士が教える食事再開時の注意点

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2025年03月30日 20:50  All About

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【管理栄養士が解説】胃腸炎やノロウイルスによる、嘔吐・下痢や腹痛などの症状はつらいもの。食事の再開時期と回復期に注意すべきポイント、胃に優しいレシピをご紹介します。

Q. 胃腸炎で3日ほど食事が取れませんでした。再開時の注意点は?

Q. 「胃腸炎で3日間ほとんど食事が取れず、ようやく回復してきました。まだ食欲がないのですが、そろそろ食事を再開したいと思っています。久しぶりの食事は、どのようなものを食べればいいでしょうか? なるべく胃への負担が少ないものを知りたいです」

A. 消化にいい食べ物から始めて、少しずつ体力回復に役立つメニューを

症状が治まり少しずつ食欲が戻ってきたなら、消化にいい食品から始めましょう。具体的には、やわらかく煮たお粥や素うどんなどがおすすめです。これらは胃腸への負担が少なく、回復期に適しています。

大丈夫そうなら、次に、ニンジンやさつまいも、カボチャなどを柔らかく煮込んだスープがおすすめです。これらの野菜はビタミンやミネラルが豊富で、体力の回復にも役立ちます。

食事の味付けはなるべく薄味にすると、胃腸への負担をさらに軽減できます。おそらく食べたいという気持ちにならないと思いますが、脂肪分の多い揚げ物やお菓子類は避けてください。消化に時間がかかり、胃腸に負担をかける可能性があります。

食欲が回復してきたら、豆腐や卵、白身魚やササミなどのたんぱく質や、ワカメや昆布などの水溶性食物繊維を含む食品を取り入れるといいでしょう。これらは胃の粘膜を保護してくれ、腸内環境の改善に役立ちます。

平井 千里プロフィール

メタボ研究を行いエビデンスに則ったダイエットを教える管理栄養士。小田原短期大学 食物栄養学科 准教授。女子栄養大学大学院(博士課程)修了。前職の病院での栄養科責任者、栄養相談業務の経験を活かし、現在は教壇に立つ傍ら、実践に即した栄養の基礎を発信している。
(文:平井 千里(管理栄養士))

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