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<バスケットボールBリーグ1部(B1):仙台80−79秋田>◇30日◇第28節◇カメイアリーナ仙台
連敗を止めた! 仙台89ERSが逆転で秋田ノーザンハピネッツを下し、第28節の東北ダービー2日目を制した。第2クオーターを終え10点のリードを許したが、後半に追い上げ。試合終了まで残り13・4秒で逆転し、そのまま逃げ切った。1月25日の滋賀レイクス戦から64日ぶりの勝利に選手たちは喜びを爆発させ、ブースターの歓喜と涙に包まれた。イゴア・ジャレティッチ新ヘッドコーチ(HC=53)は就任後初勝利を手にした。
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誰もが息をのんだ。77−79で迎えた残り28秒、荒谷が2本のフリースローを得たが、1本しか決められない。1点差。だが、希望は捨てなかった。「どんなタイミングでも自分に回ってきたら、責任を持ってシュートを打ち切ろうと思っていた」。キッドからパスが回ってきた。残り13秒4。レイアップを決め、80−79と逆転した。その後、秋田に2本のシュートを打たれるも、最後も荒谷がリバウンドを奪い、その瞬間にブザーが鳴り響いた。
約2カ月ぶりにつかんだ白星。天井を見上げながら、大歓声に沸くブースターの声を感じた。涙ぐむ人もいた。荒谷は主将の青木の元に向かい、抱き合った。「チャンスあるゲームを勝ちきれず、15連敗が続いていた。しっかり勝ちきれたことが一番うれしい」と喜びをかみしめた。
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近いようで、遠い1勝を追いかけた。1月25日の滋賀戦を最後に勝利から遠ざかり、チームワーストの連敗記録を15に伸ばしていた。成績不振により落合HCが解任。アシスタントコーチを務めていたジャレティッチ氏を新HCに迎えて挑むホーム戦だった。荒谷は「たくさんのブースターの方々がこうやって自分たちの背中を押してくれているので、自分たちは戦い続けるのが責任」と執念のプレーで光を照らした。
就任後初勝利となったジャレティッチHCも「素直にうれしい。チームメートにも本当によく耐えて、頑張ったということを伝えたい。ブースターの皆さんがこういう状況でもしっかりと一緒に戦ってくれたこと、勝利を分かち合えたことが本当にうれしいです」と喜んだ。次戦は4月5日、アウェー渋谷戦。リスタートを切る。【高橋香奈】
○…仙台89ERSは30日、宮城・多賀城市と包括連携協定を締結した。仙台の志村雄彦社長(42)、多賀城市の深谷晃祐市長(44)らが万葉衣装に身を包み、記者会見を行った。志村社長は「多賀城市さんと一緒に誇りとなる宮城県、そして誇りとなる多賀城と思っていただけるような活動をしていきたい」と話した。相互に協力し、バスケットボールをはじめとするスポーツの振興や青少年の健全育成などに励むことを宣言した。
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