"ゆで原画"第36回! 4月4日発売『キン肉マン』最新JC88巻&読切傑作選2015-2023をより楽しむために......前巻87巻をベストシーンでおさらい!!

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2025年03月30日 23:30  週プレNEWS

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『キン肉マン』最新JC88巻&JC『キン肉マン 読切傑作選2015-2023』が4月4日(金)に2冊同時発売! 前巻87巻からゆでたまご先生が選ぶ名シーンは?

『週刊プレイボーイ』および『週プレNEWS』連載中(毎週月曜発売、および更新)の漫画『キン肉マン』(ゆでたまご作)のジャンプコミックス(以下、JC)各巻の中から、ゆでたまご先生ご自身にお気に入りの原画を選んでご紹介いただくシリーズ企画"ゆで原画"第36回。 

新勢力・時間超人の主力組"五大刻"と、正義超人、完璧超人ら既存の超人勢力が大激突! 宇宙の命運をかけた対抗戦がいよいよ本格化していく『キン肉マン』最新JC88巻がまもなく4月4日(金)に発売! 

そちらを読む前におさらいを兼ねて......発売中の前巻JC87巻から作者・ゆでたまごの両先生に、思い入れの深い漫画原稿1枚をそれぞれ理由も添えて選んでもらった。 

まずは原作シナリオ担当・嶋田隆司先生に選んでいただいたページはこの1枚(JC87巻/51ページより)。

時間超人"五大刻"の中でも特に要注意人物と目されるファナティックと闘うのは完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)内でも実力最上位の古参ネメシス! あの完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)サイコマンと似たような技を連発し、しかも1億パワーを宣言したファナティックにネメシスは押されていくが、そのピンチを切り抜けるべくネメシスが見せたのは、かつての対戦相手ロビンマスクの戦闘における方法論......あの"ロビン戦法"であった!?

――嶋田隆司先生(ゆでたまご・原作シナリオ担当)コメント 

最近放送されている『完璧超人始祖編』の新しいアニメを毎週楽しみに見てるんですけど、その中でロビンマスク対ネメシスの試合を久々に見直したばかりなのもあって、どうしても今回はここを選んでしまいました(笑)。

原作者の私が言うのもなんなのですが、あの試合はアニメ見ながら号泣してしまいまして......(笑)。ロビンマスクが、なぜああいうキャラクターになったのか、彼の正義超人としての矜持(きょうじ)を自分でもおさらいするつもりですべてぶち込んで作った話だったので、それに対してネメシスがどういう反応を見せていくか、というところで試合を作っていったんです。それももう、原作だと12年前の話になるんですよね。

あの時は、ただただ手ごわい敵キャラだったネメシスもあれから精神的に変貌を遂げて、今の原作の流れではキン肉マンたちと一緒に闘うくらいの間柄になりました。しかしその原点はやはり、ロビンマスクとの試合で彼が何を感じ取ったか、というところが非常に大きかったと思うんです。

そこで受けた影響力の大きさを証明するのがまさにここでした。あのネメシスが時を経て自らロビン戦法を使うというこのシーン。

闘ったふたりがお互いに何かを感じ取ってそれぞれに成長していく『キン肉マン』という作品の本質的なところが、ここに凝縮されていると思います

そして、作画担当・中井義則先生に選んでいただいたのがこの1枚(JC87巻/168ページより)。

ネメシスとファナティックの闘いが決着を見た頃、世界各地でもそれに続く新たな闘いが始まろうとしていた。その中で正義超人テリーマンがたどり着いた先はスリランカの王朝遺跡が姿を残す古都シーギリヤ。眼前にそびえる要塞のような戦闘場に向かうテリーマンはしかし、久々の復帰戦にやや緊張の様子で......。それでも己を鼓舞するように自ら自分の名を呼びかけ、彼は闘いの現場へいざ赴いていくのであった! 

――中井義則先生(ゆでたまご・作画担当)コメント 

『キン肉マン』を長く描いていると定期的に沸々と湧き上がってくる思いがありまして、それは、髪の毛のあるキャラクターを描きたいという欲求なんですね。

その中でいうと、テリーマンは本作の中でもその代表格、しかもパッと見た感じは超人というより普通の人間に近いフォルムで、毎度、特殊な超人ばかり描き続けている中で彼の姿を描くと、自分でも不思議なほどものすごくホッと安心するんです。

その上、性格も常時ポジティブで元気のあるキャラクター。だからたとえ仕事の疲れがすごくたまっててツラい作業の中だったとしても、彼の活躍を描く時は今でもワクワクしますし、描きながら彼に元気をもらえてる気がします。

そんな中でページまるまる使ってテリーマンの一枚絵が描ける、というのはあくまで仕事の中のことではありますが、僕にとってはご褒美のようなものなんですよ(笑)。

そのレアな機会が訪れるたびに、じゃあ今回はどういうポーズで描いてやろうか、とあれこれ考えるのは本当に楽しい時間です。

筋肉の付き方もキン肉マンのようなゴリゴリマッチョだとごまかしが一切きかない分、細部の描き方に常に神経を配りつつで精神的なプレッシャーが大きいですけど、テリーマンはゴムのようなしなやかな体つきで、描き方の自由度が高いのも僕にとっては気楽に取り組める大きな要素になってますね。

そんな彼が巨大な相手に豪快な技を決めるシーンなどは実に爽快の一言。僕にとってもそれほど深くは考えず、ただ自分がカッコいいと思う絵を描けばいいだけですから。

この先に控えるエンデマンとの闘いでもそういうシーンがどんどん描けるよう、彼の活躍に大いに期待したいです!」 

地上の既存超人たちの中から選ばれザ・マンのもとに集った豪華メンバーと、既に闘いを終えたファナティック以外の時間超人"五大刻"たちとの世界を股にかけた4試合同時対抗戦がいよいよその幕を開ける!

今回ゆでたまご先生におさらいしてもらったJC87巻の続き、JC『キン肉マン』第88巻は4月4日(金)発売! さらに11年ぶりの特別読切集JC『キン肉マン 読切傑作選2015-2023』も同日発売となります! どちらの新刊も乞うご期待!

取材・文/山下貴弘 ©ゆでたまご/集英社

このニュースに関するつぶやき

  • ゆで先生はネメシスのシーン、たまご先生はテリーマンのシーンをチョイス。普段、異形なキャラばかり描かされてるからか、テリーマンが好きな模様
    • イイネ!6
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