フジテレビは31日に都内の同局で、中居正広氏の女性トラブルに社員が関与したなどと報じられた件に端を発する一連の問題について調査した第三者委員会の報告会見と、同報告を受けたフジ・メディア・ホールディングス(FMH)およびフジテレビによる会見を行う。
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元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が取材に応じ、会見の注目点を語った。中居氏と女性の関係や、その間に起きたことの事実関係解明が「全ての出発点」といい「その内容をきっかけにコンプライアンスのあり方や中居さんを起用し続けた対応の問題点がはっきりしてくると思います」とした。
今回の難しさや特殊性も強調した。まずは調査期間。委員会発足から約1カ月半での会見実施に「調査が必要な部分を考えると短すぎる」とし「今回の件を全て調べるなら通常は半年くらいかかってもおかしくない。このタイトな中でどれだけ納得させられるものを出すのか。今後も考えて局側が早期発表をお願いしたのだと思いますが、今回だけで全ての説明を尽くすのはなかなか難しいこと。派生して起きている問題点については会見で『継続調査します』とするパターンも考えられると思います」。
報告書の内容についても「得られた情報をどこまで載せるか。第三者委員会の報告書では二次被害リスクなどから把握はしていても文書で公表しないパターンもある。しかし、広く浅い内容では説得力は弱まりますし、事実がよくわからないとスポンサーらに『判断材料にならない』とされてしまう。私は争点を絞って報告するのではないかなと思っています。公表ラインのバランスも注目点のひとつです」と話した。
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