写真 「ナイキ(NIKE)」が、読売巨人軍と共同で、スポーツを通じて子どもをサポートする助成プログラム「カラダカラ(KARADAKARA)」を発表した。主に小中学生の女子が直面するスポーツにおける文化的、社会的、経済的な障壁を取り払うことを目的として、条件に当てはまる団体への金銭的支援を行う。 それに伴い、同取り組みが目指す人物像を体現するロールモデルとして、昨年のパリオリンピックで金メダルを獲得したブレイキンのAMI選手、タレントのイモトアヤコ氏、代々木上原のレストラン「エテ(été)」の庄司夏子オーナーシェフ、読売巨人軍女子チームでキャプテンを務める田中美羽選手を起用。イモト氏、田中選手、庄司氏の3人が読売巨人軍2025年シーズン開幕戦のファーストピッチを務めた。
同プログラムは、特定非営利活動法人日本NPOセンター協力のもと発足。スポーツ庁が実施した「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(2024年度)では、1週間の運動時間の合計が60分に満たない小学生の割合は、男子が9.1%なのに対して女子は16%、中学生では男子の9.7%に対して女子は21.8%に上ることがわかっている。また、学生時代にスポーツを辞めてしまう女子の人数は男子の2倍に達するという。
これを受け、同プログラムでは、男女分け隔てなく子ども一人ひとりの個性やレベルに合わせた指導を行う団体を支援。プログラムへの応募条件は、参加者のうち5割以上が女子もしくは女子スポーツに特化したプロジェクトを行う団体であること、主たる事務所が東京都にあり主な取り組みを東京都内で行っていること、活動実績が2年以上あること、法人格を有する民間非営利団体であること、同プログラムが定める反差別、反暴力、児童保護方針に同意できること、セーフガーディング研修に参加できることとしている。助成額は、1団体につき50万〜250万円。応募は、5月15日17時までの期間、公式サイトで受け付けている。
ロールモデルを務めるイモトは、同プログラムについて「非常に良い取り組みだと思います。運動が得意な子にとっても、苦手だと感じている子にとっても、自分に合うスポーツを見つけることができる機会の創出につながるのでは」とコメントした。
■カラダカラ:公式サイト