元妻殺害容疑で41歳男性逮捕　傷害事件判決で釈放直後　東京

　元妻を殺害したとして、警視庁田無署は31日、韓国籍で東京都練馬区大泉学園町3、無職、康恩哲（カン・ウンチョル）容疑者（41）を殺人容疑で逮捕した。「全く分からない」と容疑を否認しているという。

　逮捕容疑は24日午後9時〜25日午前4時ごろ、西東京市東町3の飲食店で、元妻で店長の徳山智美さん（37）＝練馬区大泉学園町3＝の右胸などを果物ナイフで十数回刺し、殺害したとしている。

　警視庁によると、康容疑者は2024年5月にこの店が入居するビルに車で突っ込んだ上、徳山さんの顔を殴ったなどとして、傷害と建造物損壊容疑で逮捕、起訴されていた。徳山さんは康容疑者からのドメスティックバイオレンス（DV）被害を警視庁に相談し、24年8月に離婚した。

　康容疑者は25年3月、執行猶予付きの有罪判決を受け、釈放された。その後、康容疑者が以前撮影したとみられる徳山さんの動画がインターネット上に公開されたため、徳山さんは再び警視庁に相談していた。

　事件は25日未明、近くの飲食店店長が徳山さんの店から「水漏れしている」と110番して発覚。駆けつけた警察官が死亡している徳山さんと倒れている康容疑者を発見した。康容疑者は自身の首などを切りつけたとみられ、病院に搬送され入院していたが、回復したことから逮捕した。【朝比奈由佳】