香港税関、過去最大規模の金塊密輸摘発　日本行き荷物に約145キロ

香港税関は、香港国際空港で金地金の密輸事件を摘発した。

3月25日、税関貨物検査場で日本行きのプラスチック製手荷物と申告された貨物から、段ボールに入った14個の荷物とともに、金地金約145キロを発見した。推定時価は約1億1,000万香港ドルで、香港税関が摘発した金塊密輸事件では押収量、時価ともに過去最大規模。捜査は継続中としている。

消費税のない香港で購入した金を無申告で日本国内に持ち込み、消費税を受け取れることができる国内で売却することにより、消費税相当分の利ざやが得られる。金相場の高騰などにより、摘発が増えている。

香港では、未申告の貨物の輸出入では最高200万米ドルの罰金と最高7年の懲役刑に処せられる。