一目惚れした里親募集時の写真【今日のにゃんこタイム〜○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.164】
パッツン前髪のような柄を持つセロイくんは、世の猫好きさんに笑顔を与える人気猫。
そんな個性派にゃんこ宅に、七三分けのような毛柄を持つプランスくんが仲間入り。飼い主さん(@Saeroyi_cat)はオンリーワンの魅力を持つ2匹に日々、癒されています。
◆里親募集で「七三分けの子猫」に一目惚れ
2024年の夏、18歳の同居猫・カヌレちゃんが亡くなり、セロイくんはどこか寂しそうな様子になってしまいました。
やっぱり、兄妹がいたほうがいいのかもしれない。そう感じた家族は里親募集サイトをチェック。その時、偶然目に止まったのが、七三分けのような毛柄をしたプランスくんでした。
「その日に譲渡会があり、2時間後には譲渡会の会場にいました(笑)」
生のプランスくんを見た家族は一目惚れならぬ、二目惚れ。お家に迎えたいという気持ちが、より強くなりました。
お迎え後は、点眼と処方薬で猫風邪を治療。当初は食が細くガリガリでしたが、元気は人一倍あり、疲れて眠る寸前までひとり遊びをするほど。
「お迎え後、朝起きるまでにトイレしてくれたらいいなと思いつつケージに入ってもらったら、直後にトイレでおしっことうんち。保護主さんに『大物になるわね』と言われました(笑)」
◆部屋を爆走し、よだれを出して甘える天真爛漫な日常
お迎えからしばらく経つと、プランスくんは食いしん坊にゃんこに。細かった体は、猫らしい丸みのあるシルエットになっていきました。
変わらなかったのは、遊び好きなところ。日々、部屋の中をものすごいスピードで走り回り、家族を驚かせています。
「タキシードを着ているような柄とチョビ髭もチャームポイントです。プランスは天真爛漫で甘えん坊。甘える時は、とんでもない量のよだれが出るので洋服がびしょびしょになります」
ただ、プランスくんは空気を読む子。飼い主さんを思ってか、爪切りをする時は暴れず、大人しく切らせてくれるのだとか。
しかし、そんな優しさを見せる一方で、飼い主さんに“思わぬイタズラ”を仕掛けることがあります。
「小さなネズミのおもちゃを転がして遊ぶのが好きなのですが、油断すると同じサイズのうんちを転がして遊ぶので暗闇を歩けなくなりました」
◆兄猫の姿を見て「おもちゃ運びの極意」を習得
目に映るものすべてが楽しい時期のプランスくん。おっとりとした性格のセロイくんは、そんな弟分に困惑しているような仕草を見せることもありますが、2匹の関係性は良好です。
性格が真逆だからか、2匹は好きなおもちゃが違い、取り合いは起きません。セロイくんが気に入らなかったおもちゃは、大体プランスくんのお気に入りに。そして、プランスくんもセロイくんが気に入っているものには、あまり興味を示しません。
ただ、バナナのおもちゃを運ぶのが得意なセロイくんの背中を見て育ったため、プランスくんにも誇れる特技ができました。なんと、セロイくんと同じく、おもちゃ運びが上手なのです。
「プランスはバナナより、大きなシェイクのおもちゃを運ぶのがお気に入りみたいです」
写真を並べると、どことなくヘアカタログ感がでる2匹。これからも仲良く喧嘩しつつ、中身が濃い日常を過ごしてほしいものです。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291