フジテレビ外観(C)モデルプレス【モデルプレス=2025/03/31】フジテレビと親会社「フジ・メディア・ホールディングス(FMH)」が設置した第三者委員会が3月31日、調査報告書を公表した。
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◆フジ第三者委員会、女性Aの病状説明
中居氏と女性の間で生じたトラブルについて第三者委員会は「2023年6月2日に女性Aが中居氏のマンションの部屋に入ってから退室するまでの間に起きたこと(本事案)について、女性Aが中居氏によって性暴力による被害を受けたものと認定した」とした。
また、女性Aの病状や入院について、時系列で詳細に説明。「女性Aの病状推移と入院」の項目では、女性Aは業務復帰に不安があったことから、6月20日にD医師に受診したことが綴られており、他のアナウンサーから女性Aについて、「手の震え、歩くのもふらつく様子である」と報告されたそう。しかしながら、女性Aの業務を続けたいという意向を尊重したという。
しかし、6月10日頃に、女性Aは医師に「食べられない、ふらふらしている、仕事中も手が震える、力が入らない。眠れない、食べ物も臭いだけでいらない、6月2日のときの食材を見たくない、食べたくない。思い出したくない、身体も痛い」などと訴えたという。当時の様子について「かなり痩せて食欲不振も激しい状態だったため、C医師及びD医師は女性Aが即入院が必要な状態であると判断して、『限界』である旨を伝え、直ぐに都内某病院への入院調整を行った」と明かした。
また、最初はベッドに空きのあった消化器科に入院し、精神料医師の併診とする治療体制をとっていたというが、精神科のベッドに空きが出た時点で転科することとしたとしている。そして、入院時の都内某病院宛ての「紹介・診療情報提供書」には、傷病名を「うつ状態、食思不振」とし、「仕事関係者からのハラスメントによる」と記載されたとも説明した。
◆フジ第三者委員会、中居氏と女性A の見舞金やり取りについて説明
被害にあった後、中居氏とショートメールでやりとりとしていたという女性A。性被害を受け、「耐えられず心が壊れた」といった内容や、仕事を休むこと、摂食障害と鬱で入院したことをメール上で伝えていたという。
また、産業医や病院の医師が中居氏を訴えるべきと言っていたそうだが、「訴えれば、中居氏のダメージも大きく、自分も仕事が出来なくなるため穏便に済ませたいと考えていること、他方で自分の収入では高額な医療費を賄えないため治療費・入院費の支払いをしてほしいことも伝えた」と治療費・入院費の支払いを求めた女性A。中居氏からは「見舞金を支払う旨。贈与や税金等の関係からその範囲内で行いたい旨、共通の知人であるB氏に届けてもらう形を提案した」と明かした。
その後、女性Aは専門家や主治医と相談したいため、待ってもらうように中居氏に伝えたが、B氏に対して女性Aに100万円を届けてほしいと依頼したという。職場の復帰を考えていた女性Aは、B氏に断ることができず、病院側が現金は受け取ったものの、結果的に返却することになったと説明した。
※B氏:CX人事局付、元CX編成総局編成局編成戦力センター室長兼編成部長
C医師:CXの産業医であるC医師
D医師:CX健康相談室の担当医師(心療内科)であるD医師
◆フジテレビ、1月に第三者委員会設置
中居氏は1月9日、女性とのトラブルをめぐって声明文を発表し、示談が成立したと報告。このトラブルにフジテレビ社員が関与していたと報じられ、港浩一社長が同月17日に出席者を限定し、緊急記者会見を実施。調査委員会の設置や当事者女性への当時の対応などを発表していた。その後、同月27日にオープンな形で再度会見を開き、記者約400人が殺到。会見時間は10時間半に及んだ。第三者委員会は、1月23日にFMH(フジ・メディア・ホールディングス)、及びフジテレビジョンにより設置された。(modelpress編集部)
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