肥薩線復旧で最終合意=八代−人吉間、33年度再開へ―熊本県とJR九州

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2025年03月31日 19:02  時事通信社

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時事通信社

2020年7月の熊本豪雨で球磨川が氾らんし、線路だけが残るJR肥薩線の駅=22年8月、熊本県八代市
 2020年7月の熊本豪雨で被災し、不通となっているJR肥薩線の八代―人吉間について、熊本県とJR九州は31日の検討会議で、鉄道の復旧で最終合意した。33年度末をめどに再開させる方針だ。

 両者は昨年4月、鉄道復旧で基本合意していた。同様に不通が続いている人吉―吉松(鹿児島県)間の扱いは別途協議する。

 JR九州は赤字だった肥薩線の復旧に慎重姿勢を示してきた。このため県は沿線自治体とともに、景観の整備など20施策を盛り込んだ復興計画を策定。自治体が線路や駅舎などを保有する「上下分離方式」の採用も決めた。

 JR九州の松下琢磨常務は会議後、記者団に「最大限協力して(路線の)持続可能性を高める」と強調。亀崎直隆副知事は「素直にうれしく思う。(復興に)全力で取り組む」と述べた。 
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