女性トラブルを認めて芸能界から引退した中居正広氏(52)に関する一連の問題を巡り、フジテレビ社員の関与が報じられた件について31日、都内の同局で午後5時から第三者委員会の会見が行われた。第三者委員会は公表した文書の中で、中居氏と同局のアナウンサーだった女性Aとのやりとりを明らかにした。
23年5月28日に、中居氏がショートメールで同局社員B氏に連絡し、天気が悪かったため予定していた先輩タレント2名とのゴルフをキャンセルし「BBQの会」を開催するとして誘うとともに「男同士じゃつまらんね。女性いるかなね。一般はさすがにね。となり、フシアナ誰か来れるかなぁ。」と女性アナウンサーの同席の手配を依頼した。B氏は「アナウンサー調整してみます」などと答えている。
「BBQの会」後、中居氏とB氏と女性Aは、すし店で飲食したという。その席上で、B氏が「(二人は)つきあっちゃえばいい」と言った軽口を言ったが、女性Aは、とんでもないとして、即座に否定したとヒアリングで語ったという。女性Aは、中居氏の求めにより、携帯電話番号も交換した。
そして2日後の同6月2日12時11分に、中居氏が女性Aにショートメールで「今晩、ご飯どうですか?」と連絡。女性Aが19時に六本木で仕事が終わる予定だと答えると、中居氏は「はい、メンバーの声かけてます。また、連絡します」と返信したが、大雨で難しそうだと実際には誰も声をかけなかったとヒアリングで述べたという。また「さすがに2人だけだとね。どうしましょ」などとも返信しながら、実際には飲食店に電話をかけることもしなかったという。
女性Aは「直前、誰も集まらない、いい店がない、それならこの前みんなでバーベキューしたところでごはんはどうですか? と仕事上の付き合いのある芸能界の大御所からそういわれたら、今夜暇だと言ってしまった私は行かざるを得ない」と、2人だけでは嫌だからやめたいと立場上、言えなかったと振り返ったという。「B氏や他のディレクターはいつも中居氏にペコペコしている姿を見ていたから、逆らえないと思っていた。ここで断ったりしたら仕事に影響が出るのではないか、断ったらそのことがBさんに伝わって番組によばれなくなるのではないか、そんな思いがあって、行きたくはないけど行った、という気持ち」とも語ったという。
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女性Aは6月6日にフジテレビの産業医の医師に電話し、健康相談室で医師に相談を受け、6月2日に起きたことに関して、自発的、具体的に話をしたという。同日には、アナウンス室長にも相談したという。
一方、中居氏は23年7月12日にフジテレビのB氏とJ氏に連絡し、BBQの会の後、同じ場所のマンションで女性Aと2人で会う機会があり、トラブルになっていると説明。2人は翌13日に中居氏の事務所を訪ね、説明を受けたという。中居氏は女性Aの、心身の回復のために助けて欲しいとした上で「内々で」と口外しないように要請。その夜、中居氏はB氏にショートメールで「B。また、連絡があり、摂食障害と鬱で入院。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金も無くあの日を悔やむばかりと。見たら削除して。」「どうしようか。」と相談。B氏は「なかなかですね、、私から無邪気なLINEしてみましょうか??」と返している。
中居氏は、見舞金を支払う旨、贈与や税金等の関係からその範囲内で行いたい、共通の知人であるB氏に届けてもらう形としたいと女性Aに提案したという。女性Aは「何がベストなのか専門家や病院の先生と相談するので時間が欲しい」と返信したが、中居氏は「お見舞金もできるが、退院後の快気祝いの名目でもできる」などと返したという。女性は、どういう意味かよく分からない旨を返信し、同7月22日に「世間一般でいうお見舞金とは訳が違う、弁護士など第三者を入れて確実で誠実なやりとりになるのでは?」などと返したという。
一方で、中居氏は弁護士費用がかかる、あくまで協力し合うことが大事、体調改善が第1のため、第三者は会社の中でお話ができる人を立てた方が健全だと、対立構造になることを懸念しての提案したという。女性は、入社数年目の自分と中居氏の、どちらをフジテレビが優先するか明白だったため、中居氏の提案を拒否したという。
その後、中居氏は、B氏に、女性Aに見舞金を届けたい、贈与税の対象にならない金額にしたいとし、女性Aに100万円を届けて欲しいと依頼。同氏は了承し、7月26日に女性にLINEを送り、中居氏からの見舞品を渡したいと連絡し、同28日に届けたという。病院が見舞品の中身を確認したところ、封筒が入っていたので現金らしきものだろうと考え、女性Aは受け取れないとB氏に連絡し、同氏を通じ、中居氏に返却されたという。
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