
写真 矢野経済研究所が、2023年度の国内の鞄・袋物市場に関する調査を発表した。2023年度の同市場の規模は、前年度比25%増の1兆6911億円で、2022年度から2年連続プラス成長となった。
鞄・袋物市場は、2023年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行したことで、消費者の外出機会がコロナ禍以前に戻り、鞄・袋物の購入頻度、需要が回復。加えて、インバウンド需要が拡大したことで、市場規模は前年度を上回る結果となった。
また、2023年度の旅行鞄小売市場規模は前年度比52.5%増の2120億円。スーツケースの需要は二極化しており、国内消費者には近隣国への渡航に適した機内持ち込みサイズ、訪日外国人観光客には、日本での購入品を収納するなどの理由から大型サイズが人気となっている。
2024年度の鞄・袋物市場規模は、2023年度を上回る前年度比17.4%増の1兆9855億円と予想。商品価格の値上げや物価高による買い控えなどが想定される一方で、インバウンド需要のさらなる拡大などが市場規模の成長に寄与するという。
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