
4月になり、新年度がスタートしました。新生活を迎えるにあたり、新たな居住先を探している方も多いことでしょう。その際に考えるべきは平日の通勤電車の混雑をいかに回避するか、ということ。
時差通勤などいろいろな考え方はありますが、ここで提案したいのは始発列車がある特急通過駅を利用することです。始発電車ですから、確実に座れます。朝ラッシュ時に立つのと座るのとでは大違い。ぜひ、参考にしてください。
なお、ここで取り上げる列車は平日7時台と8時台に限ります。
Osaka Metro御堂筋線 中津駅
Osaka Metro(大阪メトロ)の中津駅は御堂筋線梅田駅の北隣に位置します。同じ駅名で阪急中津駅がありますが、大阪メトロ中津駅と阪急中津駅は少し離れています。
|
|
ラッシュ時になると、御堂筋線には中津行きが運行されます。新大阪駅まで行かないことから、いろいろネタにされる列車です。一方、折り返し中津始発になると、中津駅から確実に座れるだけでなく、梅田駅からの着席も期待できる列車に。私もラッシュ時に梅田駅から乗車する場合は中津駅始発の列車を狙います。中津駅始発列車は7時台5本、8時台6本です。
阪急神戸線 武庫之荘駅
武庫之荘駅は西宮北口駅の隣にある駅です。尼崎市の西北に位置し、駅周辺には閑静な住宅地が広がります。武庫之荘駅には普通のほかに快速が停車します。
平日朝ラッシュ時に武庫之荘駅始発の大阪梅田行き普通が1本のみ存在します。ダイヤは7時0分発、大阪梅田駅までの所要時間は20分です。2月22日ダイヤ改正前までは7時30分発でしたから、30分繰り上がりました。それでも、武庫之荘駅から確実に座れる7時0分発の列車の価値は高いままだと思われます。
阪急京都線 相川駅
相川駅は大阪市東淀川区にあり、普通しか停車しない駅です。京都線は大阪メトロ堺筋線と相互直通運転を実施しているため、相川駅下りホームからは大阪梅田行きと天下茶屋行きが発車します。相川駅には7時台4本の始発列車が存在し、全て天下茶屋行きの普通です。7時47分発の天下茶屋行きですと、南森町まで17分、堺筋本町まで21分、天下茶屋まで32分です。堺筋線沿線にオフィスがある方は相川駅は穴場になり得るのではないでしょうか。
近鉄奈良線 東生駒駅
近鉄奈良線の折り返し駅として存在感があるのは東花園駅ですが、ここでは東生駒駅を紹介します。
|
|
東生駒駅は生駒駅の隣駅にあたり、普通・区間準急・準急が停車します。さて、東生駒駅始発列車のダイヤは7時23分発の尼崎行き普通です。この列車は大阪難波駅に8時12分、尼崎駅には8時34分に到着します。夕ラッシュ時にも始発列車はありますが、その数は減少傾向にあります。
京阪本線 萱島駅
最後に紹介するのは大阪府寝屋川市にある萱島駅です。萱島駅は日中時間帯にも折り返し列車が設定されていることから、今まで紹介した駅の中では存在感は高いといえます。しかし、萱島駅には特急、急行は停車しません。
7時台は6本(1本は区間急行)、8時台は8本(3本は区間急行)です。8時15分発の淀屋橋行き区間急行の所要時間は、京橋までが16分、淀屋橋までが25分です。
一般的に始発列車の設定がある特急が止まらない駅は車庫が存在する、もしくは車庫の隣駅である場合が多いです。つまり、出庫を兼ねた始発列車なのです。そのような駅は穴場かもしれません。
(まいどなニュース特約・新田 浩之)
|
|