画像提供:マイナビニュース京成電鉄と新京成電鉄が合併し、新京成線を引き継いだ京成電鉄「松戸線」が4月1日から営業開始。同日、新津田沼駅で松戸線開業に伴う記念式典が開催された。
両社は2024年5月、鉄道事業法にもとづく鉄道事業の合併認可を行い、同年6月に国土交通大臣から認可された。京成電鉄を存続会社、新京成電鉄を消滅会社とする吸収合併方式であり、新京成電鉄は合併後に解散。新京成線(松戸〜京成津田沼間26.5km)は京成電鉄の路線となり、今後は「松戸線」の路線名で営業する。合併に伴う運賃・料金の変更はない。
松戸線の車両は現在も一部を除き、新京成電鉄時代のジェントルピンクを基調としたデザインだが、今後は車両デザインを順次更新し、京成カラーを基調としたデザインに統一する予定。駅ナンバリングも変更され、新津田沼駅は「KS66」となった。
4月1日の松戸線開業記念式典は新津田沼駅の上りホームで行われ、新津田沼駅長、松戸駅長、京成津田沼駅長が出席。3駅の駅長によるテープカットに続き、司会を務めた「女子鉄アナウンサー」久野知美さんから駅長へ花束贈呈も行われた。
10時21分、「Hello! Matsudo Line」「祝! 京成電鉄松戸線運行開始」の記念ヘッドマークを掲げたN800形(N838編成)の松戸行が到着。この編成は導入当時(2005年)の配色を再現した「N800形 復刻塗装電車」として、新京成電鉄が昨年7月から運行していた。発車に合わせ、3駅の駅長に久野さんを加えた4人で合図を行い、松戸駅へ向かう列車を見送った。
松戸線開業記念式典の終了後、報道関係者らの取材に応じた京成電鉄の経営統括部部長、三沢建吾氏は、新京成電鉄との合併を通じて、「経営基盤を強化し、両社のノウハウを合わせてよりレベルの高いサービスを提供したい」とコメント。「当社としては、合併によって意思決定が早くなり、効率的な経営ができ、持続的な成長につながると考えています。地域に根ざした企業として、社会的責任をしっかり全うしていきたい」と語った。(MN 鉄道ニュース編集部)