結婚相談所の勧める“婚活服”が「良縁を遠ざける」納得の理由。“ダサい男性”をわざわざ引き寄せる、40代婚活の落とし穴

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2025年04月01日 16:20  女子SPA!

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こんにちは。これまで3000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。

「婚活してるのにうまくいかない」という相談者の方にプロフィール写真を見せていただくと、もっさりしていることが実に多いのです。地味すぎて生活感がある服装だったり、数年前に流行ったような服装だったり。自分でそうした服を選んでいるケースもあれば、「結婚相談所からこういう服を指定されたんです」と聞くこともあります。

なぜ結婚相談所で“婚活のプロ”がアドバイスしていながら、このようなことが起こるのでしょうか。イメージコンサルタントであり、マッチングサービスで婚活プランナーもやっている友井ひろこさんにもお話を聞きながら、分析したいと思います。

◆結婚相談所は服装・外見のアドバイスをほぼしない

大前提として、結婚相談所ではほぼ服装のアドバイスをしません。Tシャツやパーカーのような生活感がありすぎる服の人に対してならアドバイスしますが、外見偏差値30〜40ぐらいの方を偏差値48に上げるアドバイスであって、似合う服やファッションのトレンドを加味してふさわしい服をおすすめできるアドバイザーは稀有(けう)なのです。

容姿の指摘というのは、会員が傷つきやる気をなくすかもしれませんし、クレームになるリスクもあります。

「婚活の服、男性ウケする服というと、ひらひら広がるフレアスカート、花柄、アンサンブルニット、シフォン素材のブラウス、パステルカラー、リボンモチーフなどを思い浮かべる方がいらっしゃるかもしれません。これらは2000年代、ファッション雑誌『CanCam』などによく掲載されていたいわゆる『モテコーデ』です」(友井ひろこさん、以下「」内同じ)

ユーキャン新語・流行語大賞では2008年に「婚活」が、2009年には「女子力」「婚活」がノミネートされています。

あの時代に流行った服が「モテコーデ」「婚活コーデ」のイメージにつながり、年配の仲人の中にはいまだにこれらの服が「モテる」と思ってアドバイスしているケースも少なくありません。

◆「昔のモテ服」に寄ってくるのは、コミュ力に乏しいダサい男性

2000年代の恋愛テクニックには「ちょいダサい方が男ウケする」というものがありました。男性は女性のファッションの流行は分からない、という前提に基づいています。

ただし、今は男性もかなりオシャレになりました。ジャンパースカートなど「トレンドアイテムだけど男ウケはよくないもの」も一部あるものの、決してダサい方がモテるわけではなく「オシャレな女性の方がモテる」に時代は変わってきたと思います。

令和のちょいダサい女性に寄ってくるのは基本的に、コミュ力に乏しいダサい男性です。しかしこうした男性はマジョリティでもあります。ちなみに、複数の男性から計約1億5500万円を巻きあげた「頂き女子りりちゃん」は、頂き女子指南の中で「黒髪、薄メイク、白っぽい色の服を着て金がかからないちょいダサ清楚風コーデ」を推奨していました。

世の中に「これが流行っているよ」という情報は山ほどあっても、「これはもうダサいよ」という情報は多くありません。意識して定期的にアップデートしていかないと、今は通用しない古いモテ情報を信じて失敗するかもしれませんね。

◆「これを着ればOK」というアイテムは存在しない?

友井さんによると、「何を着るかより、本人が似合うものを知り自分に似合う服を着ることが重要になってきている」そうです。色や体型、骨格によって、似合う色や服は変わってきます。

婚活で着ている人が多いけれど、似合っていないと危険なものは、「マーメイドスカートとレース素材」だといいます。

「マーメイドスカートは数年前から人気です。デートや合コンでマーメイドシルエットのスカートを履く方が増えました。ですが、マーメイドスカートをはくことでお尻や太ももの肉感が出すぎて太って見える方の場合、婚活では逆効果です。ムチムチが目立ちすぎるなら、自分には似合っていないと思いましょう」

同じく流行っているレース素材のスカートも「淡い色のレース素材は、似合っていないと肌着っぽく見えてしまいます」とのことで、色選びを含めて要注意です。

近年、パーソナルカラー診断や骨格診断が人気です。自分の似合うものを知る人が増えてきたことで、“これを着ていれば間違いないだろう”という視点で買い物をする人が比較的ダサく見えるようになりました。

◆かつて婚活向きだったブランドが、全然別ものになるケース

アパレルデザイナーでもある友井さんに、おすすめの洋服ブランドについても聞いてみました。

「アパレルブランドは、デザイナーの年齢とともにターゲット層も年齢が上がり、かつては20代向けのデート服を展開していたブランドが、次第にトレンド感の薄れたスタイルへと変化することがあります。その結果、婚活世代より年上の仲人が『良い』と思って勧める服が、実際にはデートに不向きで垢抜けない印象を与えるケースも。

また、清潔感やフェミニンといったファッションの定義も数年で変わるため、婚活の場で指定される服装が時代遅れになっていることも少なくありません。昔の『フェミニン』と現代の『フェミニン』を混同しないよう、流行の変化を意識しながらファッションを選びましょう」

例えば昔ならフェミニンアイテムだったシフォン素材ブラウスは、今はオフィスカジュアルなアイテムになり特に華やかなアイテムではなくなりました。清潔感が変化した例では、昔はビジネスシーンでヒゲが生えていると「清潔感がない」と言われかねませんでしたが、今はおしゃれに整えていればビジネスシーンで必ずしもヒゲがNGということはないでしょう。

◆「婚活と言えば“ここ”」というアパレルブランドは?

友井さんが「婚活と言えば“ここ”」と思っている洋服のブランドはあるのでしょうか? 2025年に婚活する人におすすめのブランドを教えてもらいました。

「おすすめは、洗練されたデザインと上品さを感じる色づかいのバランスが取れたanuans(アニュアンス)です。NOBLE(ノーブル)、FRAY I.D(フレイ アイディー)、Mila Owen(ミラ オーウェン)、NATURAL BEAUTY BASIC(ナチュラルビューティーベーシック)などもシンプルでキレイめなので好印象です。20代ならSNIDEL(スナイデル)も良いですね」

ぜひ参考にして、令和の婚活を乗り切ってほしいと思います。

【友井ひろこ】
イメージコンサルタント、婚活マッチングプランナー。

【とら婚】
アニメ、漫画、ゲームなど趣味をこよなく愛するオタクに寄り添う結婚相談所。
<取材・文/菊乃>

【菊乃】
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt

このニュースに関するつぶやき

  • 「フレアスカート、シフォン素材のブラウス、パステルカラー」結婚相談所の近くのカフェでこういう女性を多数目撃したことありました。
    • イイネ!1
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