北海道新幹線の150mレール貨物鉄道輸送を開始へ - 鉄道・運輸機構
3
2025年04月01日 19:40 マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース鉄道・運輸機構は1日、北海道新幹線の新函館北斗〜札幌間に使用する長さ150mのレールを貨物鉄道で輸送する取組みを今月から開始すると発表した。初回輸送にあたり、出発・到着の各地点でセレモニーの開催を予定している。
整備新幹線に敷設するレールはこれまで、製鉄所で製造した150mのレールを25mに切断し、鋼材輸送船やトレーラーで現地まで運搬した後、敷設現場で再び溶接して使用していた。今回、長さ150mのまま貨物列車に積載して輸送する方法を確立したことに加え、輸送先である長万部駅において在来線と新幹線の工事現場が隣接しており、150mレールの取卸しが可能なことから、切断しないまま鉄道輸送を行うこととなった。整備新幹線の工事で使用するレールを長さ150mのまま貨物列車で輸送する取組みは初めてとのこと。
溶接作業が削減されることで、施工工程の短縮が期待されるほか、溶接部が少なくなるため、レールの品質向上にもつながるという。今回は製鉄所から工事現場まで積替えなく一貫して鉄道で直送できるため、モーダルシフトの推進にもつながるとしている。
出発セレモニーは4月18日の9時30分から10時15分まで、福岡県北九州市の貨物ヤード内で開催する予定。150mレールを運ぶ貨物列車を公開し、関係者の挨拶とテープカット、列車の見送りなど行われる。到着セレモニーは4月21日の13時50分から14時50分まで、北海道長万部町の函館本線長万部駅ホーム内で開催予定。地元住民らによる出迎えと関係者の挨拶、乗務員への花束贈呈など予定している。両セレモニーとも報道関係者のみが対象で、一般の参加は不可。なお、輸送途中の詳細な運行時刻は公表しない。(佐々木康弘)
Copyright(C) 2025 Mynavi Corporation Inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。