画像提供:マイナビニュースひたちなか海浜鉄道は1日、観光列車「ほしいも列車王国ラッピングトレイン」の運行を5月から開始すると発表した。昨年、JR東日本から取得したキハ100形気動車を改装し、地元の特産品「ほしいも」をテーマとした観光列車として運行する。
この観光列車は、「令和3年度観光庁補助事業」により実証運行された「ほしいもカフェトレイン」をベースに、公募で選ばれた「ほしいも列車王国」キャラクターや「ほしいも型つり革」などを採用し、話題性を高めた車両となる。
5月の連休明けに読売旅行とのタイアップで同列車に乗車するツアー商品も販売。5月10日の1番列車に乗車し、ほしいも生産の本場・阿字ヶ浦でほしいも作り体験を行う勝田駅発のツアー「新・ほしいも列車1番列車で行く! 日本一のほしいもの里『阿字ヶ浦』ほしいも作り体験とSNSで話題のほしいも神社・ひたちなか海浜鉄道1日フリー切符の旅」と、撮影会ツアー「キハ100-40 新・ほしいも列車運行開始記念 ひたちなか海浜鉄道『那珂湊車両基地』撮影会」を実施する。どちらのツアーも集合・解散はJR常磐線勝田駅。旅行代金は各1万円。いずれもウェブ申込限定で、先着順とされている。
5月17日から6月5日にかけて、群馬県内各地・栃木県内各地発の団体旅行として、「世界唯一の『ほしいも列車』&『ほしいも神社』・那珂湊おさかな市場」ツアーも実施。栃木県内発着の旅行代金は1万2,990円、群馬県内発着の旅行代金は1万3,990円となる。
6月以降、「ほしいも列車王国ラッピングトレイン」は通常の旅客輸送で使用。貸切や団体利用の予約も随時受け付けるとのこと。
茨城県はほしいも生産量が全国1位であり、ひたちなか市はその中でも有数の生産地。ひたちなか海浜鉄道湊線沿線には広大なサツマイモ畑が広がり、終着駅の阿字ヶ浦駅に「ほしいも神社」が建立されている。ひたちなか海浜鉄道は、こうした地域資源を活用した観光列車の運行を通じ、地域の魅力発信と鉄道利用の促進を図りたいとしている。(佐々木康弘)